内容説明
納屋で生まれた少年に「おめでとう」と声をかけたのは、翼の生えた少女だった。一人目の天使は、ドーム型都市ミルバの中央、セントラルタワーで数々のコードに繋がれ生きていた。「閉じている門を開けてくれれば――僕は君を殺さない」夜中、少年は毛布を抜け出した。右手に剣、左手に西洋人形を持ち、天使が眠るフロアを目指す――。第一章から極限を迎えた物語は、読み進むにつれさらに加速する!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
六
3
文章が軽くて読み易い。世界を滅ぼす天使を殺す話。悲鳴伝をちょっとおもいだしたりしてみたり。。。 この本がデビュー作らしい。 ビターエンドが好きな人なら好きな本。2012/06/11
まめちー
2
ブラックマトリクスとか、バロックあたりを思い出して懐かしい気持ちに。後半はなかなか気分の悪くなる舞台と展開でしたが、後日談が良かったです。退廃的なファンタジーですが読みやすく、時折はっと琴線に触れる文章がありました。2018/12/15
白雨
1
表紙に惹かれて借りました。理不尽な環境での人間の在り方や残酷さ、反対に自分を犠牲できる優しさが美しい言葉で表現されている作品だと感じました。残酷な描写と、哲学や宗教っぽい観点からの話が中心なので、すらすら読むことはできませんでしたが、何となくなら筆者の考え方が分かります。神の存在から人間の本質を描くという発想がとても新鮮です。登場人物それぞれの心理描写と発言が、どれも印象的なものでした。ファンタジーとしてはとても面白い作品だと思います。2014/08/06
カイミ
0
この本は僕が本を読むのにハマったきっかけの本です賛否両論分かれるみたいですけれど僕は好きでした(ゲームで言うと、女神転生、ダンガンロンパが好きな人は展開毎にワクワクして読めるかも)2016/02/18
六
0
久しぶりに再読。この著者の方はほかに本出していないのか。読みやすくて好きなんだけどな。いまごろ読み返すと割とハッピーエンドのようにも思えたりして、ここ数年で考え方でも変わったのだろうか。あるべきものがあるべき形になったような話。2015/07/10
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