内容説明
大事な人をなくし、いまは小さなバーを営む渚。街のギター流しの入院を聞き、思いは揺れる。切なくも温かい人生を切りとる珠玉の6篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アメフトファン
31
僕よりもう少し年配の方向け?と思いながら読みましたが、しあわせの鐘や通夜噺にはうるっときました。人生は思い通りにいかないことが多いし人の心は難しいですが、人間は素晴らしいと思わせてくれました。NHKの音楽番組のプロデューサーだったようなので、その関連の話が多かったです。2014/06/09
NOBU
25
「黄金街」とは、新宿のゴールデン街。所謂、場末の飲み屋街と昭和歌謡が重なる場所での親父達の短編集。いい気になってチャラチャラ日和ってたり、フラフラ落ち着かなかったり、そんなオッサン達にも大事にしたい思いがあるんだよね。不器用なんだから…、しょうがないなぁ。2012/05/22
nakano0622
7
どストレートの人情短編集でした。落ちもなく、どこがおもしろかったというわけ でもありませんが、ページをめくる手は止まりませんでした。 全体的に漂う昭和の香りが心地よかったのでしょうかね。涙が出るほど泣ける話で はありませんでしたが、たまにこういうほっこりする人情話を読むと癒されます。 厳しい現実の中に浸かっているからこそ、本を読んでいる間くらいは現実を忘れた い。日本に生まれてよかったのは人情話がある。人情っていいなぁってつくづく思 います。2012/06/29
ophiuchi
6
広い意味での芸能界に生きる人達を主人公にした人情話を集めた短篇集。昭和の薫りたっぷりで、特に「黄金街」と「通夜噺」が味わい深かった。2013/05/16
そうたそ
4
★★★★☆ 三田さんって、本当にいい作品を書くなあとつくづく……。人情をテーマにした短篇集。というか、テーマにするまでもなく、ここ最近の三田さんの作品は常に人情というテーマが根底にあるような気がする。「乾杯屋」みたいなダークな作品も好きなんだけれども、こういうのもいい。疲れている時に読みと心も体も休まる。あまりに地味で、本屋の並びで隅の方にちょこんといるような本であるのだろうが、何か広く知られずともそういう立ち位置であるからこそいいんだよね、と言い切れちゃうような作品。これからも三田さんを応援してます。2012/12/05
-
- 電子書籍
- 斎藤一人の 自分を生きる極意
-
- 電子書籍
- 六月の不思議 【タテヨミ】第61話 ク…
-
- 電子書籍
- 女子寮の寝室【タテヨミ】♯28 pic…
-
- 電子書籍
- 月歌の始まり【自費出版】8巻
-
- 電子書籍
- 砦に拠る ちくま文庫