内容説明
東日本大震災後、ダライ・ラマ14世は来日を強く望み、霊山・高野山や東北の被災地などで多くの日本人に語りかけた。困難や逆境を克服するにはどうすべきか、豊かになっても幸福を感じないのはなぜか、孤独や嫉妬から抜け出す方法はあるのか、あの震災は私たちに何を問いかけているのか――。日本人が「次の段階」へ移行するために、自らも苦難と激動の人生を歩んできた法王が語る渾身のメッセージ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
27
仏教に対して大変平易にアプローチしてくれます。自己愛とは異なる自分への愛というのはどのようなものであり、かつ自分として保持できているのかを考えながら読みました。2023/05/09
もよ
15
東日本大震災後のダライ・ラマの講演内容を書籍化したものだが、内容は仏教の入門書と言えます。私は仏教に詳しくないのですが、チベット仏教と日本の仏教の共通項でもある基本的な事柄に絞られている印象で、分かりやすく、ためになる内容だと思いました。2016/02/13
Taka
13
東日本大震災後に来日したダライ・ラマの講演をまとめた仏教入門書。「仏教に神はいない。お寺も仏像も何も教えてくれない。自分を救えるのは自分だけ。自分で学び、自分で心を鍛錬し、自分で答えを見つけなくてはならない」というのが強烈。「仏教は哲学」という言葉どおり、「幸福とは?」「物事の本質とは?」「心とは?」とまさに哲学的内容で、新しい見方や発見がたくさんあった。仏教や哲学、もっと勉強したいな。2016/09/24
かなすぎ@ベンチャー企業取締役CTO
12
仏教と科学は似ているっていう視点はなかったので、面白かった。共に、真理を探求するという点で似ているが、その方法論が違うということ。現代だと、科学的に証明されれば正しいという前提にたっているが、大学で研究などをしていると、本当に100%正しいことなんて証明できないことを知る。そういった面でも、仏教と科学も似ている。欲望について、仏教の考えはそのとおりだと思う。生活が豊かになっても、ほしいものが増え続け、満たされない。だから、自分の外に求めるのではなくて、自分の内側を大事にする必要がある。2019/12/28
ダージリン
8
ダライ・ラマ師が東日本大震災後に来日し語ったもの。ダライ・ラマ師の本はたまに読むが、優しい語り口で仏教の知識がない私にも心に沁み入ってくるものがある。心を穏やかに保ち、詰まらぬことに心を乱されぬよう心掛けていきたいものだ。マイナスの感情は自分がつくり出しているのだということを肝に銘じ、前向きに過ごしていきたいという気持ちにさせられた。2019/09/04
-
- 電子書籍
- 今世は悪役【タテヨミ】第29話 pic…
-
- 電子書籍
- リッチな恋に囚われて【タテヨミ】第25…
-
- 電子書籍
- 釣りバカ日誌(96) ビッグコミックス
-
- 電子書籍
- 釣りバカ日誌(68) ビッグコミックス