内容説明
自分の弱さを認められる人が、本当は強い人。困難から逃げてばかりいるとクセになる。より良い一生は健全な人間関係から生まれる。他人に自分の人生を支配されない生き方のすすめ。
目次
第1章 人はなぜ傷つくのか(自分の悩みは特別だと思ってしまう理由 愛されていないと騙される 困難から逃げてばかりいるとクセになる)
第2章 感情は自分を知る道具(心理的に健康な人間関係の作り方 憎しみに支配された人生を生きてはいけない 鏡ばかり見て生きている人 苦しさを糧に成長できるか)
第3章 大人になれない若者たち(なぜ利己主義に走るのか 「悪くたって愛される」ことが分からない なぜ彼らは怠惰なのか 達成感が人を強くする)
第4章 斜に構える人の危ない心理(ナルシズムの危険な解決法 責任から逃げる人たち 断念と決断ができないつらさ ナルシストはどんな人が好きなのか ウソの人間関係しか作れない)
第5章 付き合う人で人生は変わる(自分を不幸にする人の見分け方 不幸の源の一つは友達関係である)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
じーにあす
23
私はこの本に書かれている人そのままの人間なのだろう。何度も読んでいるが一向にナルシズムを克服出来てはいない。些細な事で大きく傷つき落ち込んでしまう。その反面、他者には関心が無い。関心があるのは賞賛だけなのだろう。一言で言えば、愛がない。頭では考えられるが、心から考えられない。人の気持ちが分からない。対人交流など出来はしない。プライドばかりが高く実力がまるでない。心理的にも体力的にも弱い。暴力は振るわないが、代わりに憂鬱になる。受け身で幼い。自分を守るだけで精一杯。自分はそんな冷たい人間なのだと再認識した。2021/12/28
みんと
13
ナルシストであり利己主義、注意されようものなら、それが愛ある言葉だったとしても侮辱されたと受け取り攻撃的になる人。 自分は中身あることが全くできていないのに、言うことだけは大きく、自分がいかに素晴らしいかを他に理解させようとする中身の無い大きな冷蔵庫のような人。 そのような人間が、自分の人生を全うしようとする時、どれほどの恨み・不満・空虚・無力感・不愉快という絶望状態に陥るかを想像すると怖ろしい。 毎日、当たり前のことに費やす努力から逃げないようにしようと思った。2013/10/19
ふらこ
7
読みづらい(;´∀`)ヤンキーとか不良の解体新書かな。ナルシストは自己愛ではなく自己陶酔と訳すらしい。2019/02/06
ぎがす
6
一見タイトルとは矛盾するようにみえるが、これは『ちゃんと傷つくための本』。自分のダメなところを認めずつっぱってしまうと本当の自分が見えなくなり、人と本音でつきあえなくなってしまう、というところ。大事だなぁ、と。この本を読んで反省するところが大いにあり、この本を読んで良かったと心から思った。定期的に読みたい本。2012/05/13
Asuka
6
当たり前のことをやるのは、誰からも褒められないから、エネルギーがいる。当たり前ではないことは、やれば人から認めてもらえるからだ。この文章を読んで、散らかった部屋が目に入り、反省しました。ナルシストな自分、憂鬱になる自分、他人を攻撃する自分。読み進めるほど、自分の行動を思い出し、恥ずかしくなりました。精神的にも大人になれるよう、意識して等身大の自分と向き合ってみたいと思います。また、年内に読み返してみたい一冊になりました。2012/05/06