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内容説明
時空を超える〈タイムマシン〉を発明したタイム・トラヴェラーは、80万年後の世界へ飛ぶ。そこは、地上に住む華奢で穏やかなイーロイ人と、地底をねぐらにする獰猛なモーロック人という2種族からなる原始的な階級社会だった。人類の未来の姿に瞠目しながら探索を進めるうち、この世界の恐るべき真実が明らかに! 爆発的な想像力が生んだリアルな世界を格調高い新訳で。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケイ
145
タイムマシン的概念が書かれた最初、もしくは初期の話らしい。後発になるとすでにあるものを越えようとする技巧があるだろうが、作者が前例の無いものを書いたこの作品には、素直な不気味さを感じる。文明の発展により人類が失うものへの危惧がよく見てとれる。解説にもあるように、戻ってきたタイムトラベラーが、マトンをまず食したいという自らの思考の行くつくところをわかっていないのが恐ろしかった。2016/05/21
ねこ
111
SFの古典「タイムマシン」およそ130年前に「透明人間」や「宇宙戦争」などを書いたウェルズによって書かれた名作を「いま、息をしている言葉で…」の古典新訳文庫で読める恵みに感謝。お話はタイムマシンを完成させたタイムトラヴェラーが80万2000年強の未来に行って、二種類の未来人種イーロイ人とモーロック人に出会い…奪われたタイムマシンを取り返すって話。その後、千年づつ未来に行って三千万年過ぎた辺りから生物が…って壮大ですね。ウェルズは生涯50編を超す小説を書きました。光文社さん古典新訳文庫をもっとお願いします。2024/09/22
takaichiro
98
124年前に書かれた802,701年の未来社会を描いた本書。単に痛快な物語以上に、人類の運命、宇宙の歴史、階級闘争、性と余暇と労働の変遷、その他諸々について思うさま持論を展開する。現代に至るまで同様の作品は沢山存在しているが、そのオリジナルの完成度は凄まじくハイレベル^_^面白かったな〜^_^地上のイーロイ人は美形ながら幼児にも劣る知性しかないひ弱な人間に退化。地底のモーロック人はハタラキアリだが食糧に困り人肉嗜食に回帰。イーロイ人を家畜化する。なんという対比。時代が進む先でまたいつか読み返したい!2019/07/12
扉のこちら側
84
2016年332冊め。【172/G1000】タイトルになっている割には時間移動の純粋にツールとして使用されるのみで、深い伏線になっていたりはしないのだが、タイムマシンという概念を世に知らしめたのがこちらの作品らしい。約120年前に書かれた、80万年後の未来の世界は人類にとって明るくない。カニバリズム描写と、タイムトラベラーがステーキを食するシーンの暗喩。続いて続編『タイム・シップ』へ。2016/05/16
星落秋風五丈原
74
【ガーディアン必読1000冊】名前を明らかにしないタイム・トラヴェラーは、時間もまた移動可能なものだという持論を展開し、実証するために創ったというタイムマシンを披露する。本作により、ウェルズは時間も移動できる=タイムトラベル理論と、それを可能にするタイムマシンも発明した。p34から未来へ行ってきたタイム・トラヴェラ―の語りが始まる。未来は常に発展・進歩し、現在よりも、良い世界になっているはずだ。しかしタイム・トラヴェラーの見て来た未来は、構造を変えながらも、現在の問題点をそのまま引きずっていた。 2023/07/13
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