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内容説明
製品や知財の競争力で勝っても、ルール変更で市場から排除される日本企業。スポーツの世界でいえば、スキーや柔道やF1などで味わった苦い経験が今、グローバルビジネスの前線で再現されている。
国際的なルールづくりの主導権をとるためにはどうすればよいのだろうか? 電気自動車、携帯電話、ナノテク、国際会計基準、環境問題、キャラクタービジネス、著作権ルールの変更、などのルールをめぐる企業と国家の攻防を制するのは、異質なプレイヤーとの思考方法や世界観の競争である。
日本企業やビジネスマンが世界で戦うために必要なのは、英語や会計知識にも増して、競争相手の思考方法を理解することであり、みずからの世界観を持つことである。政府代表トレードネゴシエーターとして日本の対EUロビイストの草分けであり、かつWTOルール交渉の主席交渉官をつとめ、国際経済戦争の最前線で紛争解決にあたってきた現役の経産官僚が示した、国際経済交渉の力学と日本企業がとるべき新しい戦い方。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kei
16
「技術のパラドックス」-技術で勝ってルールで負ける(35頁)。デジュールスタンダード、デファクトスタンダード。レンジエクステンダー-内燃エンジンはもっぱら電気モーターに電気を供給する発電機の役割に徹している(56頁)。着メロ-歌詞が唄われずメロディだけが流される場合は、基本的に作曲家だけにロイヤリティを支払えば済むのである(62頁)。JR東日本がスイカの技術を採用しようとする動きを察知した米国は、国際標準化で先行している別の技術を採用しないことはWTO違反にあたるとして先制攻撃を仕掛けてきた。ちなみに、2016/08/29
1.3manen
3
第3章は深刻な問題提起で、ガラパゴス携帯と称されることが象徴的。国際競争から取り残され、日本のプレゼンスがどんどん縮小する。看過できない中進国へ没落中の人口減少社会日本にあって、何が取り柄になるのか、と思わざるを得ない。あれもダメ、これもダメ。具体的には、人間の老化で効率が下がるとか、トンネルのコンクリが剥奪してインフラが老朽化するとか、結果的に、没落する以外ないのか。そして極めつけが3.11の惨状か。ネガティブにならざるを得ないが、グローバルな土俵では、日本の扱われ方が小ばかにされかねぬ。由々しき事態。2012/11/02
Kolin
2
企業活動の自立的な普及に不可欠なルール作りの重要性を説いた本。ルールの本場である欧州の、理念先行の思想への眼差し、日本への焦燥感など、国際的なルールメイキングにおける経産官僚の現場の息づかいが感じられる。「いかにグローバルになろうと、最後に自分たちを守ってくれるのは自国政府。」(207頁)市場における政府の役割を、それでもまだ信じてよい気がした。国際交渉の現場に携わる若い行政官におすすめ。2019/03/03
my
2
ビジネスの戦いはモノを売るだけでなく、舞台作りから始まっている。そのリアルな実態を様々な事象を元に解説していました。読んでいてもっとルールに対して能動的にならなければならないと感じました。周りのルールを見ているとルールの目的が形骸化し盲目的に従っているものばかりが目立ちます。ルールとは先人の想いや願いの集大成であり、その真髄や理念を受け継いでいくものだと思います。もっとルールとは何か根本的に理解し、本当に必要なルール作りに臨まなければならないと感じました。2015/12/21
くりりんワイン漬け
2
海外活動におけるoutcomeがあまり目に見えた形で表れているのだろうかなどと、日頃の業務の中でかんじていた点を、ルールという視点でまとめられている一冊である。藤川氏の講義を聴講させて頂いたことがあるが、氏の日本企業に対する熱意からくる講義はとても刺激的です。 この本は部課長レベルには絶対に読ませてたい書。今の役員世代が交代したときには是非実践していただきたい。2014/11/17
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