内容説明
『国取物語』の斉藤道三や、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康らが活躍する戦国時代。
忠臣蔵の登場人物たちや、柳生一族、田沼家、「鬼平」こと長谷川平蔵、「大岡越前」こと大岡忠相、「遠山の金さん」こと遠山左衛門尉景元らが出てくる江戸時代。
坂本龍馬、西郷隆盛、桂小五郎と高杉晋作、岩崎弥太郎、勝海舟らが登場する幕末。
数々の時代小説のヒーローたちを、氏姓でたどった「なるほど名字学」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
喪中の雨巫女。
10
《私‐図書館》名字の第一人者が書いた本。名字から、その一族の歴史や、その人物たちの代表的な歴史小説の紹介してある。着眼点が面白いなあ。2012/09/01
Kumisuke92
6
名字と歴史小説という視点が新しく、また著者の歴史小説への博覧強記っぷりに唸りながら読んだ。著者は頭もとても良いのだろう、文章も読みやすく、詳しくない人物の話もすっと入っていく。特に面白かったポイント。▪️平家という言い方は貴族化した伊勢平氏のこと。源平合戦は、伊勢平氏と坂東平氏の戦いだった。▪️武田の子孫が上杉に引き取られ米沢武田氏として残っていた。▪️豪商鴻池は山中鹿之介の子供が始めた。2016/10/11
あにき
3
電子版。系図がちょうど良い程度に略されている、、、ただし自分比です。奈良に関する小説なども再発見できた。2016/11/19
カリン
3
歴史上の人物の苗字で、ルーツをたどり、事実をたどる本。歴史上と言っても、物語の人物が実在の人物の場合もあるし、実際にはそうでないのにイメージが定着している人物もいる。だか良く調べてみると、全く違うことがわかったりする。だから歴史は面白い。2012/09/25
tomi
2
歴史・時代小説好きの姓氏研究家が、小説と事実を比較しながら歴史小説の人気者たちのルーツを探る、というユニークな本。歴史上の有名人たちが意外な所で繋がっていたり、知らなかった蘊蓄が結構あって楽しめました。例えば、今まで平家と平氏はイコールだと思っていた…(平氏は平姓を賜ったいろいろの流れの一門全体、平家は朝廷に仕えた伊勢平氏のみを指す)2012/08/01