内容説明
妻・明子の死後も、祇園社の争いや一門の不和などさまざまな試練が清盛を襲う。悩み惑う清盛だが、父・忠盛の死をきっかけに平氏の棟梁として武士の世を切りひらくことを決意する。一方、鳥羽院亡きあとの朝廷では政争が激化。1156(保元元)年、後白河帝と崇徳院、関白忠道と弟頼長の対決が清盛ら武士を巻き込み、「保元の乱」が勃発する。シリーズ第二巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
小雀✡ずーっと積読減強化月……
18
家盛の死〜保元の乱終息まで。頼長はさ…潔癖過ぎたよね。彼にもう少し、武士を認める才覚があればまた違ったと思うのよ。ドラマ視聴時、忠正達を断じた信西が憎々しかったのを思い出した。武士の世を確立して行く上で信西は重要なんだけど、コイツは地獄行きだな…と思うw 家盛も、崇徳院も、頼長も切ないなぁ。で、家盛は何で死んだの?突然死にしても、前触れも無くいきなり落馬って…何それて感じなんだけど。2019/04/03
ケンケン
6
第二巻も面白かった!家族・親子間の絆に涙…王家・摂関家それぞれの思惑に翻弄される源氏と平氏そして義朝と清盛に目が離せない怒濤の展開で、夢中で読みました♪この時代初心者には良い作品だと思うんだけどなぁ〜続巻も是非とも読むぞ!!2012/04/14
まこ
4
妻・明子の死後も、祇園社の争いや一門の不和などさまざまな試練が清盛を襲う。悩み惑う清盛だが、父・忠盛の死をきっかけに平氏の棟梁として武士の世を切りひらくことを決意する。一方、鳥羽院亡きあとの朝廷では政争が激化。1156(保元元)年、後白河帝と崇徳院、関白忠通と弟頼長の対立が清盛ら武士を巻き込み、「保元の乱」が勃発する。 今回もドラマのいい復習となりましたわー。あの時はそんな心境だったのねんと、改めて感慨深い気持ちにさせられたりする箇所も多々あり、中でも最後のおじとのあれこれは、清盛同様辛いものが・・・2012/07/18
くまさん555
4
やっぱり…大河ドラマの視聴率の悪さは脚本だとおもう。群像劇にしても、主役の軸が弱すぎるんじゃないのかな?2012/06/10
めめ
4
近衛帝崩御、王者議定、そして鳥羽院崩御~保元の乱へとなだれ込むような展開の中、父忠盛の死を受けて清盛がいよいよ平氏を背負って立つ。前巻の伏線があちこちで鮮やかに煌めく。若き日に理想を語り合った登場人物達が年を重ね、各々の理想の実現のため強かに勢力争いを繰り広げて行く。立場上は各々の理に従い非情冷徹な態度に徹する人々の、素の情が見せる横顔が切ない。鳥羽院然り、信西然り、忠実然り。主役以上に周囲の人々が魅力的というのは大河脚本としては微妙なのかもしれないが、清盛の本領発揮は平治の乱以後。続巻が楽しみだ。2012/03/27