内容説明
【SD名作セレクション(テキスト版)】「君は私のしもべなの! 魔王様の命令は絶対なのー!」「そうは言うけど、リノは僕のしもべでもある方がうれしいんじゃない?」かちり「ハイ、私はご主人様のしもべであることが喜びですっ♪――って、言わせなーい!」魔法少女、朝霧瑞希が使い魔にしてしまったのは魔王な少女だった!! 最終選考真っ二つ!! 第10回SD小説新人賞で審査員を困惑させた『問題作』がついに登場!! 「僕は――正義なんてものじゃ、ない」※この商品にはイラストが収録されていません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュエパイ
4
守りたいのは、なくした友達だったのか、失った自分の何かだったのか。正義なんかじゃないといいながら、自分の体を削って街を飛び回る、地域限定魔法少女の物語でした。なぐまんがイイキャラ過ぎるなぁと思いつつ、結局なんで魔法少女に変身する機構だったのか・・・あぁ、きっと神代の技術者の趣味なんだろうな(笑) これで彼の心は、少しは開放された・・・のかな?2012/03/26
nawade
4
★★☆☆☆ 結構分厚いが割りとサクサク読める。しかし、ハルの登場シーンなど唐突感のある展開も多く、かといって訴えたいテーマには不必要であろう序盤の冗長さもあり、削るべきものが削られず描くべきものが欠けている。それ故、残念ながらピンぼけた印象しか受けなかった。テーマ自体は良かったと思うので、もっとダイエットすれば違った印象になったのではなかろうか?第10回SD小説新人賞の問題作という紹介だったが、これのは内容がショッキングというよりも、テーマは良いけど読ませるということが欠けているということだろうか?2012/03/21
真月 洋々
3
★★★★☆ まさに警戒という言葉がぴったりな文体と思う。 おそらくは読む人を選び、ページ数を食う文体だということが気になるくらいか。 物語の雰囲気はこの作者のお得意の、薄氷の上のほのぼのとでも言うのか、 ほのぼのした日常の裏に、壮絶、凄惨な物語が配置してあるといういつものもの。 全てが絡みあっている物語だけに説明が中途半端であったり、設定が後半使われていなかったりするのが残念。 作者はあとがきで削った、と言っていたが、どれほど削られてしまったのか。 できうるならば、改稿された完全版を読んでみたいところです2012/03/24
mmh
2
★★★★★名作。五つ星でも七つ星でも与えたいくらいツボにはまった。厚いが非常に読みやすい。長さには賛否あると思うが、この長さだから繊細なテーマを表現できたと思う。表面的に文字を追うと損。好かれるか嫌われるか人によって大きく分かれそうで、「問題作」と帯に銘打ったのだと思う。2012/03/22
さあささん
1
魔王な使い魔と魔法少女があれこれする話でした。タイトルのまんま。/文体と区切りに癖があり読みづらいですがテンポはいいです。/魔法少女が男の子っていうのはラノベだとよくある設定ですね。正義の在り方に拘わる主人公は好きですが、ちょっとくどかったかな。/魔王とはるちゃん関連は好きです。部活方面は微妙でした。2015/11/18