内容説明
これは宇宙を飛んだ妻・千秋氏の姿が克明に描かれると同時に、夫婦の愛情が独特のタッチで表現されたエッセイの傑作です。この作品に触発されて、漫画家・小山宙哉が作り上げたのが、モーニングの大人気連載『宇宙兄弟』なのです。2012年3月~5月『宇宙兄弟』がアニメ化、映画化されるのに合わせて復刻いたします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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6
向井千秋さんの宇宙滞在中とその後の話。やっぱりマキオさんの書き方はすごく面白い。重力のすごさについては感動した。やっぱり宇宙って面白い。そう思わせてくれるような作品。表紙の茄子田理事長には見たとき思わず笑ってしまった。2017/08/31
空飛び猫
4
宇宙飛行士の宇宙での生活。 帰還と、その後。 そこから見えてくるもの。2016/05/22
marimari
3
向井千秋さんのご主人向井万起男さんによる向井千秋さんの初宇宙飛行について飛行直前から帰ってきてからについてのエッセイ。 万起男さんの千秋さんへの愛情がひしひしと伝わってくる本。非常に微笑ましい。 面白かった部分は千秋さんが地球に帰還して,地球の重力というものの大きさを再確認するくだりで,帰ってきた千秋さんはお寿司を食べていても箸からお寿司を何回も落としたり手に持った鞄を落としたりして重力を確認するのだ。 万起男さん独自の楽しい文体で一気に読ませる。実は宇宙おたくだという彼の知識もちりばめられた楽しい一冊。2012/05/03
mariko
2
息子が表紙を見て「あ、茄子田さん」言ってましたw向井千秋さんが宇宙へ行ってから帰ってくるまでの話。マキオさんの日本男児らしい照れ、でもフェアで優しい視点が好きです。千秋さんが講演で「宇宙へ行ったら人生観が変わりましたか」と質問されて、しなかったと答えたらほぼ皆に不満そうな反応をされたという話が印象的でした。確かに人生観が変わるのも変わらないのもその人の自由。なのに大衆はつい優等生的な答えを期待してしまうのかな。色んな宇宙飛行士がいていいんだ!ってマキオさんの考えは宇宙兄弟の作品作りに通じていったのかも。2015/09/14
颯
2
むかし読んだ本だけども、新装版の茄子田さん(というか万起男さんか)の表紙をみて思わず購入。やっぱり万起男さんキャラクターがなんともおもしろい!2014/07/05
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- 和書
- 飢え 角川文庫