内容説明
滅びつつあると考えられてきたシャーマニズムが、世界各地で復活しているのはなぜか。近年その存在感を増している沖縄の民間巫者・ユタを通し、シャーマニズム復興の現在を描くエスノグラフィー。
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目次
1 シャーマニズム研究史(従来のシャーマニズム研究 最近のシャーマニズム研究 沖縄のシャーマニズム研究)
2 沖縄シャーマニズムの社会史(ユタの弾圧史―ジュリとの比較から カミダーリに対する社会的評価の変遷 カウンセラーによるユタの肯定的評価 文化表象としての沖縄シャーマニズム 再魔術化する社会と沖縄シャーマニズム文学 聖なる狂気へのまなざし―玉木一兵試論)
3 村落共同体のなかの沖縄シャーマニズム(調査地概況―沖縄県国頭郡本部町字備瀬 女性の両義性 ユタの活動 ユタの災因論の変化 神人のユタ化 仏教の浸透とユタの対応 死生観の変化とユタ)
4 沖縄シャーマニズムの新たな諸相(脱魂体験にみるユタの世界観 精神医療の普及とユタの対応 ユタの世界観の拡大 ユタによる沖縄アイデンティティの創出 カミダーリ・ネットワークの出現 ネオ・シャーマニズムとの比較 社会病理と沖縄シャーマニズム 観光と沖縄シャーマニズム)