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内容説明
生涯学習とは、学生期間を終え、社会に出たり家庭に入ったりした後も再び学習を始め、生涯にわたってつづけるものとして認識されています。また、人生のあらゆる段階で、さまざまな場所や分野における学習・教育を総合的に含むとされています。放送大学の元学長である著者は、今後の遠隔教育のあり方について、世界各国の事例などと比較しながら、生涯学習の現状と課題を浮き彫りにしていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
54
放送大学学長を務められた石先生の著書。放送大学には、書かれてある通り学び直しの、つまり仰る通り第二の戻り学習機会の提供皿としての役割があり、僕も法学関係の基礎知識を急激に上がる必要があった時にお世話になったことがある。現在、学生数八万人。今後の放送大学につき、石先生は官主導から自主自立の大学にする必要性を説かれている。実際、ここまで官主導だとは思わなかった。放送という名前、即ち冠があるため、ネット学習の推進に水差されるというのだから。当初の設立目的よ、どこへ行った?生涯学習プラットフォームとしてどうする?2018/09/23
オランジーナ@
4
前放送大学学長の本。放送大学生的には興味深い内容。まだまだ放送大学の知名度は低く、世界の公開大学に比べると学生数は少なめなようだ。2016/10/02
活字中毒
2
生涯学習について【図書館本】2021/01/25
ena
2
生涯学習について知識を得たかったんだけど、なんだか書いていることが予想と違った。個人的に。/メインは放送大学の話。「放送大学大好き!」っていう人には、「こんな裏話が…!」「昔はこんな悪しき習慣が…!」って、もしかしたらおもしろいのかも…。結構具体的すぎる話で、軽く読み飛ばした。/公開大学・講座の話が中心。徒然に書かれている感じ。/「これから」といいつつ、これからについてはあまり言及されていない。まぁ、ICTにもっと力入れましょうかね、というぐらい。そのICTについても浅く触れているだけという印象。2016/01/22
編集兼発行人
2
学校教育から離れた人々の学ぶ意欲を受け止める場としての公開大学に関する状況あれこれ。我が国における生涯学習の受け皿となる放送大学の存在意義よりも組織を構える過程で起こる裏話が興味深い。官僚の即席理事長と学者の恒常学長がタンデムと成らず運営に齟齬を来すと学長側が判断する実情。一方で教材の製作と提供に纏わる苦労話を読むと教員が事務において「依頼と締切」を遵守しなければツケは学生に回ってくる模様。インターネット環境が成熟し経済が優位する昨今において恐竜的な一挙手一投足でもって巧く立ち回れるのか今後の動向を注目。2012/05/08