内容説明
研究機関『クレイドル』の人型兵器――『贋人』(ギニョル)として生まれた少女・ユズカと、ユズカを人間にしたいと願う少年・アルトゥールの二人は、旅の途中で贋人の心臓を狙う『贋人狩り』に遭遇し――
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごぅ。
10
異能の人形とされるものと人間でも人形でもない少年のあるべき形を求める旅。。。じゃないかと思いながら、、、ユズカがかわぇえのと思う今日このごろ。。主人公が若干へたれなとこもいい。。2012/04/30
Suicidal Mime
7
大事な目的のために旅を続ける少年少女。秘密を抱えた二人。人造人間。国家機関、謎の組織、情報屋のお姉さん。ヒロインのピンチに覚醒する主人公など、安定して楽しめるファンタジーだった。二人が抱えるものは切なくシリアスになりがちなところだけど、軽快なラブコメが上手く溶け込み中和している。物語後半、今までずっと家族のように過ごしてきたけど、一度意識し出したら止まらなくなって恥ずかしてたまらないって感じの二人にニヤニヤ。2012/03/21
仔羊
7
繊細な物語。よくわからない存在であるアルトゥールと贋人のユズカを普通の人間に戻そうと訪ね人を探して旅する物語。旅関係なので文倉さんがイラスト担当なのでしょうか?結構面白く読んでいて楽しかった。最近あまり面白い新作に巡り合えなかってどうしようかと迷っていたが読んで良かった。続きも楽しみです2012/03/17
akinbo511
6
登場人物のキャラは好きになれないけど、戦闘シーンの描写はおもしろい。次巻を読みたくなるラストだったし、次も読んでみようと思う。 2013/07/25
ころん
6
怪異の力を持つ生命兵器として作られた人造人間、『贋人』であるユズカを人間にしたいと願い、ユズカとアルトゥールは旅を続けていた。贋人の心臓であるマテリエを狙う贋人狩りの情報を頼りに立ち寄った町で、ふたりは様々な出会いを果たす。特に目新しい要素があるわけではないけど、切なくて淡い雰囲気がすごく良かった。イラストとの相性が良い。ユズとアルトゥールの距離感もいいなーふたりの間にあるメリッサの存在感がさらに切なさを引き立ててる。安心して読める、貴重なファンタジー作品。2012/03/21