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内容説明
普通の女子高生が16歳で単身渡米。ボーディングスクールに進学し、ハーバードでMBAを取得して、グーグル米国本社に入社した。英語ネイティブでなく、IT業界の経験もない彼女の夢を叶えた「勉強」とは何か!?
答えのない問題を考え続けること――それが「勉強」の出発点。
アメリカでは、ボーディングスクール(全寮制私立高校)から、リベラルアーツ・カレッジ、経営を教える最高峰の場であるハーバード・ビジネススクールまで、あらゆる教育現場に「白熱教室」が用意されています。
学生たちが自分の頭を使って考え、激しく議論をぶつけ合う。この「勉強」がなかったら私はいまシリコンバレーにいません。
考え尽くす「思考力」言葉で勝つ「議論力」自分を管理する「マネジメント力」――ぜんぶアメリカの学校で身につけました。
目次
1 そもそも勉強するってどういうこと?―答えを教えてくれないアメリカの教師
2 考える、考える、答えは出なくとも考え尽くす―アメリカの学校で徹底される「思考力」の訓練
3 認められるのは議論に勝ってから―知識でなく言葉で勝つ「議論力」を身につける
4 マネジメント能力を10代から問う教育―勉強と大学受験を通して「自分を管理する術」を学ぶ
5 成果主義はすでに始まっている―遊ぶ暇があれば、学生時代から人生経験を増やそう
6 アメリカでは就職後も「勉強」が続く―全米一「働きたい会社」グーグルで働くということ
7 日本の学校で教えてくれない、本当に大切なこと―なぜ世界中の若者がアメリカに勉強しに来るのか
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みんと
6
著者の思い切りの良さ、潔さ、なんかかっこいいと思った。 これでいいのかと、今、自分が置かれている環境に疑問を持ったとしても、そこを飛び出す勇気を持っている人はなかなか居ないはず。 この本では、自分に合わない場所で無理をしなくてもいいんだということを学んだ。 日本を飛び出し、アメリカのボーディングスクールへ入学していなければ、グーグルで働くこともなかったのだから、トライすることの大切さを知る。 学生時代、英語が苦手でも、努力次第でアメリカで仕事を見つけることも夢でないのである。2012/11/06
くろえみ
5
私が学生時代に窮屈だと思っていたことがたくさん書いてあって、私が感じていたことはおかしいことではなかったんだと思った。出る杭は打たれ、人より努力する人がクラスで浮く。できるのにできない人に合わせて足並みを揃えさせる、ゆとり教育が日本のガラパゴス化に一役買ったことは間違いない。2012/07/07
こうじ
3
わりと著名な国際弁護士の娘さんが、自身の経験を通してアメリカの教育事情などを説明する本。どう考えても「普通の女子高生が…」アメリカに飛び出して経験した話ではないので、そこは考慮しなくてはいけないと思う。そして、この人の本を読むのは2冊目なんだけど、最初に読んだ、この本の翌年に別の出版社から出た本と、内容的にはほぼ同じ。どちらか読めば充分だと思うな。2016/03/19
壱萬参仟縁
3
まだ若いのに、しっかりとしたビジョンでアメリカ留学され、日本のお膳立てされた教育者に嫌気がさしたことは、普通の対応だろうか? 評者は同感した。自由に議論して共通点や差異を探る。そして、考え抜くことの教育の意義が2章で語られる。テストが持ち込み可能で、論述式は、日本の暗記重視教育とは真逆なので、こうした思考力は中国人も創造性を目指している以上、経済力にも当然反映されよう。しばらくして帰国して日本経済のためにも起業してほしい。2012/10/04
Rieko
3
日本ではあまり知られていないボールディングスクールとリベラルアーツカレッジ、HBSについて実際に在学した女性が書いた本です。世界(日本含む)のルールを作るエリートがどのような教育を受けているか知りたくて読みました。興味深いなと思ったのは2点。①これらの学校は「多様性を尊重できない生徒には容赦なく厳しい」点。人種差別発言やマイノリティ差別発言をしたらネット上の匿名発言でも即退学になる②世界最高峰の「仕事」を研究する大学院の授業で(意外にも)絶えず「家族の重要性」を説くという点。2012/04/04