内容説明
著者赤瀬川原平さんは、『新解さんの謎』『老人力』などの著作で世の中を“脱力”させてきました。そんな原平さんが着目したのはお墓です。そのお墓を巡る墓地、墓石の選定といった墓作りからお彼岸や周忌の墓参りにいたるまでの諸活動を著者は「墓活」と呼びます。人間誰もが最期にお世話になる場所ですが、普段からあまり考えることのないものです。ところが「墓活適齢期」を迎えると急にあわただしく墓活にいそしむ人が少なくありません。実は原平さんもその一人です。親のお墓を「引越し」するときの墓活の逸話は聞けば聞くほどドラマチックで、墓活も人生の大事な一場面であることを痛感します。本書は原平さんの墓活体験を中心に本やカメラの墓活にまで話を広げつつ、お墓のことをゆるくまじめに考えてみた1冊です。
目次
はじめての墓活
墓活の思春期
墓の透視図
いざ葬式がはじまる
墓の引越しを考える
何となく鎌倉
墓地との幸運なつながり
文字のない墓石
三つの小さな骨壷
自分が墓地になる
本に漂う未練
墓の合理化と風情の関係
世界の暮活いろいろ
暮活ことはじめ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようこ
4
不思議と落ち着き縁を感じた場所に両親の墓をつくることに成功した著者の体験談。まだピンと来ないがいろいろ考えさせられる2012/06/05
のんき
3
著者が亡くなられてからこういうのを読むのって複雑な気持ちになる。2015/03/22
あなほりふくろう
2
仕事柄。墓に「トマソン」を期待した自分が阿呆だった(苦笑) 「墓参りは嫌いではない。亡くなった人の事を思いながら、それを思う自分の姿に安心する。」これは同意。お墓参りなんて、そのくらいの心持ちでいいのだと思う。2012/04/21
takao
0
うん2017/09/29
かんな
0
あらためて考える(-ω-?)果たして、墓は必要なのか、と。2014/08/18