文春文庫<br> 三匹のおっさん

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文春文庫
三匹のおっさん

  • 著者名:有川浩
  • 価格 ¥764(本体¥695)
  • 文藝春秋(2012/08発売)
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  • ISBN:9784167831011
  • NDC分類:913.6

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内容説明

還暦ぐらいでジジイの箱に蹴り込まれてたまるか!と、かつての悪ガキ三人組が自警団を結成。定年退職後、近所のゲーセンに再就職した剣道の達人キヨ、同じく武闘派の柔道家で、居酒屋「酔いどれ鯨」の元亭主シゲ、機械をいじらせたら無敵の頭脳派、愛娘にはめっぽう弱い機械工場経営者ノリ。詐欺に痴漢に動物虐待…ご近所に潜む悪を「三匹のおっさん」が斬る! その活躍はやがて孫や娘にも影響を与え…。話題の作家・有川浩の新境地、痛快活劇シリーズ始動!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんちん

1099
久しぶりにワクワクしながら、引き込まれた作品だった。推理小説のように強烈にのめりこむような感じではないのだが、寝る前にちょっとが全くちょっとではなく・・・とまさにお約束w 3匹の設定もさることながら、祐希と早苗の関係も非常にいい。うまく3匹のおやじさ加減を引き出していると思う。また、ガチガチの勧善懲悪でもなく、多少余韻をもたせ考えさせられるとこも絶妙である。是非とも次作も読破しないとまずいな。これならTVドラマ版も期待してもいいか?2015/01/09

kaizen@名古屋de朝活読書会

1073
還暦の「おっさん」3人とその家族の物語。短編5話。 最初の話は、三世代を描写。 途中から、祖父と孫が中心。祖父の2人の友人との三人組と、そのうちの一人の娘が、孫と仲良くなる。 還暦近辺の3人と高校生の2人の5人の物語へ。 奇妙な取り合わせで,ご近所の騒動を解決。 推理小説の要素が入る。 話題をうまく続ければ,どこまでも終わりがないかもしれない。解説:児玉清,中江有里2013/05/17

再び読書

992
痛快無比なおっさんの物語。実は現代に欠けている地域の人々に対するサポートと言う命題が隠されている気もする。ただ、読んでいて単純に面白い。「阪急電車」に驚かされ、この本では笑わせてもらいました。それも心の中でにかっと笑う、やったって感の笑いです。文庫本あとがきの児玉清氏に対する追悼の言葉には、涙ぐみもします。本好きの人が本当に心を寄せる作家と二冊目で確信しました。もっと読みたいと思わせる作家を見つけることが出来ました。2012/11/26

takaC

895
「三匹のおっさん」というタイトルではあるが、主役は祐希&早苗の高校生カップルっぽいね。楽しめた。丸一年も積んでたけどさっさと読めば良かった。2013/03/01

佐々陽太朗(K.Tsubota)

855
おもしろいっ! アラ還ものとしては重松清氏の『定年ゴジラ』と双璧でしょう。これはもう、若者から中年から老年、男であれ女であれ、レディーだろうがオバサンだろうがオバンだろうが、オジンだろうがオッサンだろうがおじさまだろうがにーちゃんだろうが、老若男女だれにでも愛される小説だ。「あとがき」+「文庫本あとがき」+「特別収録・ラジオビタミン・児玉清の読み出したら止まらない 書き起こし」+「中江有里さんの解説・愛すべきおっさん。」というサービス四段ロケットで私は昇天しました。文春文庫万歳!!2012/04/03

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