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内容説明
ベストセラー作品の文庫版を電子化!話題の僧侶による、休脳のススメ
「イライラ」「不安」は、練習でなくせる。
考えすぎて、悩みがつきない私たちに必要なものは、もっと「五感」を大切にする生活。
それは難しいことではなく、ちょっとしたコツの習得で可能になる。
著者の著作のなかでもっとも実践的と評され、多くのメディアでいまなお取り上げられ続ける本書で、不安のない日常を手にしよう。
目次
第1章 思考という病―考えることで、人は「無知」になる
第2章 身体と心の操り方―イライラや不安をなくす練習(話す 聞く 見る 書く/読む 食べる 捨てる 触れる 育てる)
第3章 対談 池谷裕二×小池龍之介―僧侶が脳研究者に聞いた「脳と心の不思議な関係」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コージー
72
★★★★☆現住職による、頭で考えず「思考を自由に操る」法。五感を研ぎ澄ませて実感を強めることにより、心が充足する。やはり仏教は、精神世界に逃げず、現実を直視するため納得感が高い。巻末の脳研究者・池谷裕二との対談は、脳科学と仏教の融合でおもしろかった。【印象的な言葉】思ってもいないのに「その服、かわいいよね」などと褒めるのは、記憶の連結がおかしくなり、思考がガタガタになってしまう。 2018/06/18
☆ゆう☆
56
読友さんから読友さんへ、そして私もお借りしました☆感慨深い一冊。仏教のことは正直よく分からないけれど、間違いなく“考えすぎている”私は、自分を見つめなおす良い機会になりました。グサッと刺さるお言葉も多々。中でも気になったのは感情と表情のお話。“感情を自覚的にすることで、表情は変わる”とのこと。表情がモノを言うと、よく言われる。表情が豊かであったり、和やかな雰囲気を自然とつくれるような、余裕のある人になりたいものだ。この本を読み終えた今、明日は今日よりもほんの少し穏やかで清らかな気持ちで過ごせそうな気がする2012/04/17
SOHSA
45
《購入本》腑に落ちる点は多々あり、特に、修行僧ではない一般的な読み手にとっては、ごく普通の言葉で分かりやすく説いてくれている本書の言説は、何の違和感もなく素直に受け入れることができた。「考えない練習」と言っても無理やりに「考えるな!」と自身を押さえつけることは却ってマイナスであり、むしろ考えている自分自身を括弧に入れ、少し離れて眺めるという手法にはなるほど得心をした。容易には達成できずとも日々の瞑想の中にゆっくりと穏やかに活かしていきたい。2019/07/05
KAKAPO
44
いつもよけいな考えごと、とりわけネガティブな考えごとに支配されている母のために、と買った本でしたが、自分が先に読み始めてしまったら、自分のためにこそなる言葉に溢れていたので、母の分は、もう一冊買いました。「慢」とは、良く思われたいといった自己の評価を気にし、プライドにしがみつく「欲」の煩悩のうちのひとつです。とか、怒りの発散を繰り返すことによって、怒りを表に出しやすい直感的な性格に近づいてくのです。など、耳の痛いことばかりですが、そんな間違った方向に暴走する自分に急ブレーキをかけるために、考えない練習を!2018/11/24
late
35
考えすぎてしまうことが多いので、非常にタメになる部分も多く、自分自身反省・改善していかなけばと思わせられるようなこともあった。ただ、これをすべて実行していくのは現代社会では(というか人間社会では)かなり難しいと思う。私はバラエティーもホラーもほとんど見ないが、それでもゼロではないし。書かれている中で実行可能なものだけ抽出して、ほどほどに考えない練習をしていこうと思った。2019/07/17