ハーレクイン 塔の上の花嫁

著者名：アニー・バロウズ【著者名】/長沢由美【翻訳者名】

ハーレクイン（2012/03発売）

• ISBN：9784596331342

内容説明

エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを早くも後悔していた。イギリスの有力者であるウォルトン伯爵がこのパリで恋に落ち、指輪を贈って求婚したのは、美人の妹であって私ではない。でも、妹は別の男性と駆け落ちし、彼の評判は危機に直面している。そして私は、大嫌いな男と結婚させられそうになっているのだ。互いの問題を解決するには、きっとこの方法が最善のはず……。「マドモアゼル、さっさと用件に入ってくれないか？」いらだたしげな伯爵の冷たく光る瞳にひるみながらも、エロイーズは意志の力を振り絞って言い切った。「とても簡単なことなんです。私と結婚してください」■冷酷と名高い伯爵と心優しきパリジェンヌの“愛なき結婚”の行方は……？　華やかな英国摂政期のロンドン社交界に花開く、甘くせつないシンデレラストーリーです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Michelle]

原作も悪いが翻訳も悪そう。「私は美人でもなければ頭もよくない」と書いてある2行下に「唯一の武器は知恵かもしれない」とあって、まったく矛盾していると感じたし、この手のキャラのブレがそこかしこにあって、最初から最後まで読むのにストレスを感じる本だった。アニーバロウズ、この作品を一番最初に読んでたら他作品を読まなかっただろう。

2021/05/30

[EDAMAME]

なんつー素直じゃないヒロイン！メッチャネガティブ妄想突っ走りでちっともかわいくない。けなげな振りしながらヒーローにも弟にも好き放題のわがままぶり。ヒーロー起こってばかりのヒロインのどこに恋したのやら。さっぱり分からん。最後の2ページまで引きずりっぱなし。「忘れられた婚約者」や「売り渡された淑女」が面白かっただけに残念すぎ。

2014/03/28

[める]

婚約者に別の男と逃げられてしまった伯爵と、婚約者の姉との物語。この作品こそ正に『ザ・すれ違い』ロマンス。ヒーローとヒロインが初っ端からラストに至るまで誤解を積み重ね続けます。その度にお互い相手に良く思われようと頑張る姿がいじましいのですが、その結果さらに誤解を産んでしまうという負のスパイラル状態に。それでもめげない二人がすごい。ヒロインはダイアモンドとクリスタルの違いもわからないという、驚きの感性の持ち主。ヒーローは冷酷と言う名には全く相応しくありませんでした。

2012/03/05

[テト]

今まで読んだすれ違いは、どうして気付かないのかとか、さっさと伝えたらいいのにとつっこみたくなるものばかりでしたが、これはなんとも綺麗にすれ違ってた。 贅沢を言うなら、もう少し早くに気持ちが通じ合ってラブラブしてほしかったかな。

2012/03/17

[ひまわり]

すごいわ〜どこまでいっても噛み合わない二人。すれ違いロマンスにジレジレする。ここまでいくと喜劇のようです。

2012/03/12