内容説明
日本人はなぜ怒れなくなったのか!? 歴史を変え、世界を動かしてきた最大の原動力は何だったか。アリストテレス、ニーチェ、ヘーゲルらの哲学から、「生き方の演習」を提起する強靭な思考!
目次
はじめに 怒らないでいれば幸せか
第1章 日本人はなぜここまで怒らないのか
第2章 怒りはなぜ人を幸せにするのか
第3章 現代人に必要な方法としての怒り
第4章 やるからには引き受けるべき覚悟
第5章 哲学的態度から考える怒り方
おわりに―ヘーゲルに学ぶ怒りの受け止め方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
山崎にう
5
図書館本。昨今は「怒ると損」「怒らないのが一番」という風潮だが、「いやそれは怒りをキレると同一視しているだけだ。世の中には正しい怒り方だあり、正しい怒り方によって世の中を過ごしやすくすることができる」という主張を展開しているのが著者。一瞬の怒りを衝動的に行動で表すのではなく、怒りを冷静に分析し、主張を考え、論じ、怒りの原因を解消する方向へと議論を誘導するのが正しい怒り方。著者はとても理性を重んじる方なのだと思う。2017/12/26
ボン
2
正当な怒りとは何かを理解するには自分はまだまだ無知だ、と思ったけどそんな考え方をしてたらなにも建たないな。2012/04/18
トモ
1
アンガーマネジメント的な本を探していたところ目に留まったので読んでみた一冊。怒ることを肯定し、様々な観点から怒りについて風呂敷を広げた本。全てに納得できるわけではないが新しい知見や情報を得る事ができた。求めていた内容とは少し違ったが、本書に書いてある”正しい怒り方”を実践してみようと思う。2025/04/20
はなり
1
怒りについて日々色々考えている最中この本に出会いました。怒りの必要性とともに怒りの最適な表現方法について書かれています。 ただ現代の諸問題については著者の意見が強く感じ、怒りというよりも自分著者の意見について書かれていて少しズレを感じました。2016/10/10
angelooo7
1
色々な哲学者思想家をあげながら怒りについて考察する。ソフィーの世界や文学部唯野教授とおなじ感覚で読んだ。 スマナサーラ長老などの啓蒙書を例に宗教の軽薄な感情理解を批判していたが、宗教には想定された世界観がある。仏教でいうと輪廻からの解脱をゴールとして、怒りを始めとする過度な感情は、修行の妨げになる。という前提で語られている。批判の内容は正しいと思う。が、お寺で座禅を組んでいる時に、怒りに定義が~怒りは必要~とか言ってもなんだか空振ってるよな・・・というようなズレてる感じを受ける部分も少なくなかった。2014/09/21
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