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内容説明
私たちは、気づくと何の根拠もない「イメージ」で物事をとらえがちです。それは時に判断を誤るだけでなく、無用な不安や怖れも生み出します。もっと物事を科学的・論理的にとらえるにはどうしたらいいのでしょうか？
ＥＢＭ（根拠に基づく医療）研究の最前線にいる京大医学部教授が、「合理的に考える」技術を徹底伝授します！因果を正しく見抜く、数字で考える、常にエビデンスにあたる……など、多方面からアプローチする方法が満載。文系人間必読、全く新しい思考の教科書です！
目次
第１章 イメージで物事を判断していませんか？
第２章 それは本当に、正しい根拠？
第３章 その数字の読み解き方、間違っています！
第４章 「原因と結果」のねじれ
第５章 納得できる結論にたどり着くために
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
64
DeNaが運営するヘルスサイト「WELQ」が、発信元からの誤用・盗用や剽窃記事の掲載問題で閉鎖に追いやられたのは記憶に新しい。医療情報は特に、読者に読み解く力がないと、デタラメな記事であってもついそのまま信じてしまいがちである。「合理的な思考法」には、そんなメディアの情報を鵜呑みにするのではなく、物事を自分で考えて納得のいく結論にたどりつくための技術が書いてある。「手術の失敗率32%」と「手術の成功率68%」。「毎年、米国では3万1000人の男性が前立腺がんで生命を落とす」と「17分に1人、男性が前立腺が2016/12/08
アルカリオン
13
"バイアス"や"もっともらしいが注意が必要な相関関係"の影響を見極めて合理的に考えようという内容であり、きわめてまとも。こうした考え方・知識になじみがない人にとってはかなり有益だろう▼一方、良くも悪くも書名の通り「教科書」という感じ。読んでいて反論・不満・批判等が浮かぶ個所は全くなかったのだが「何となく面白くない」。14分で「しっかり流し読み」したが、ひきつけられる箇所は特になかった▼KindleUnlimited2025/11/26
Hitoshi
1
医学的論文の読み方PICOを、使ってエビデンスに基づいて、世の中の出来事を読み解く、情報の根拠の乏しいマスコミが流す情報に惑わされないようにするにはどうしたら良いか？すごく参考になりました。医学論文は、批判的吟味でRCTが重視される中、報道は根拠を確認せず鵜呑みにしている危険性を感じました。2018/10/07
まさきち
1
いわゆるロジカルシンキングな本で新しく知ったことはとくになし．データをどう見るか，というのが一般的な本よりも多め．一番よかったのは，例題が医学系だったこと．元ネタとして利用させていただきます．2016/05/08
Yasunobu Hino
1
なんでも鵜呑みにするのではなく、その情報のエヴィデンスは何かを知っておかないといけないと書かれていた。非常にわかりやすく書かれており、サラサラと読める。2015/12/28
