内容説明
「FUKUSHIMA50」として称えられた福島原発事故処理班の面々、あるいはスペイン皇太子賞を授与された警察、消防、自衛隊の現場指揮官たち……なぜ日本人の現場力はかくも海外で賞賛されるのか? 東日本大震災の夜、東北新幹線の中で一晩を明かし、その後、北関東を転々とした著者がたどり着いた「日本人論」。2009年に大震災に遭ったハイチでの現地取材も敢行し、東北のケースと徹底比較。日本人の秘密に迫る!
目次
第1章 新幹線で遭遇した大震災(新幹線ホテルの夜;車内の食料調達 ほか)
第2章 被災地・吉里吉里の不思議(三五年ぶりに再会したわけ;エチオピア人にだまされた日本人 ほか)
第3章 被災者たちが体験したこと(若い人がますます地元を好きに;町ごとにある自治会がリードして ほか)
第4章 ハイチ大震災に遭った人々の悲劇(自衛隊朝霞駐屯地で;自衛官になる日本人の理由 ほか)
第5章 ハイチで闘う日本人(ハイチの自衛隊員たちの矜持;貧民街での撃ち合いとレイプ ほか)
終章 被災地アメリカ(異様な九・一一の一〇周年式典;日本が選択肢の少ない社会ゆえに ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsu
3
★3 世界各国を飛び回る青年海外協力隊員である著者が、東日本大震災の復興をとおして日本人の国民のレベルの高さを再認識する内容。ハイチでも2010年に大地震が発生したが、その復興状況の取材から浮かぶ国民性の違いには驚くべき差がある。2012/10/01
そらいろ
3
【図書館】東日本大震災を新幹線の中で迎えた著者の当日の経験、吉里吉里の知人を通じて知る現地被災者の行動、自らが赴くハイチの現状とアメリカ9.11・10周年式典。興味深い内容なので一気に読め、実際に現地を歩き見て聞いた臨場感があります。新書とは専門分野を冷静に多方面からのアプローチを用いて書かれた本と思っていましたが、この本はどこか威張った様な文章のせいか、目線が一つのせいか、上記4つの内容に繋がりが感じられず、4つの内容を1つにした本というよりも、4つ別々の単なる体験談を読んでいる様な気になりました。2012/03/26
ちゅるふ
3
いや、きっと「ハイチ人のよさ」ってものもあるんじゃないかな?2012/02/26
我門隆星
1
自分の視点で震災現場を書き綴るのは良しとしよう。直後に起こった「PrayForJapan/ThankYouWorld」の声をスルーした事も良しとしよう。ハイチとの対比は、無理やりっぽい。終章に至ってはこじつけっぽい。2012/03/15
Katsuaki Mori
0
2013/04/26-2013/05/182013/05/18