原発「危険神話」の崩壊

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原発「危険神話」の崩壊

  • 著者名:池田信夫
  • 価格 ¥679(本体¥618)
  • PHP研究所(2012/02発売)
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  • ISBN:9784569802626
  • NDC分類:543.5

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内容説明

福島第一原発事故で原発の「安全神話」と「危険神話」はともに崩壊した。震災後の放射能、エネルギー問題を客観的な立場から論じる。

【著者紹介】
アゴラ研究所所長

目次

第1章 安全神話と危険神話
第2章 放射能はどこまで恐いのか
第3章 危険神話はなぜ生まれたのか
第4章 「空気」の支配
第5章 「リスクゼロ」を求める人々
第6章 「自然エネルギー」の幻想
第7章 電力自由化への道
第8章 合理的なエネルギー戦略

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shimaosa

19
原発の風評被害について講義で聞いて読んでみた.福島は前に長期滞在していて、ご飯も美味しくて歴史もあってついでにお酒も美味しい素敵な土地なのに,間違った放射能や被曝に関する報道で一気に評判が地に落ちたようで残念に思っていた。これに書いてあるような知識は最低限広まって,誤った認識が広まらないでもらいたい.2015/02/12

モモのすけ

7
読了。その通りだと思う。「だから問われているのは、原子力か『自然エネルギー』かなどという技術の問題ではなく、人間が科学をいかにコントロールするかという知恵である」「科学の限界を自覚しながら、論理と事実にもとづいて考えるしか、現在の危機を収拾する道はない」2012/02/26

Meistersinger

5
「『反原発』の不都合な真実」と重なる内容も多いが、社民党やら武田邦彦氏、朝日新聞などの反原発屋さんたちへの批判を含んでいる。原発議論は「ひたすら情緒的に『理想』を叫ぶ人たち」と「冷静に現実的な解決法を探る人」の対立かもしれない(極論だけど)。原子力発電の新技術はなぜか日本では余り報道されない。本格的なエネルギー源として確かな見込みのない自然エネルギーは報道されるのに。2012/03/27

in medio tutissimus ibis.

4
原発事故は安全神話に基いた不備によって起こったが、その被害はむしろ危険神話に基いた風評被害によるものだった。必要なのは感情に根差した神話的な安心ではなく、合理的な基準によってリスクとリターンを比較した結果得られる安全でなければならない。云々。経済学を専門とする著者らしい「人は合理的に行動できる(すべきである)」という語りの基調は、実のところそれ自体が古ぼけた神話である。結局人は安全とか危険とか合理性とか、そういった神話から逃れられないが、神話を神話と認識するために、幾つもの神話を渡り歩くことには意義がある2018/06/05

警蓮社峻譽身阿

3
原発への過剰な拒否反応を批評する。不安から来る感情ではなく科学的論拠に基づいて評価すれば避難や賠償も軽減出来る。原発に対する拒絶反応が全ての選択を非合理にしていると著者。 他の原発本からも、結局放射能が人体に及ぼす影響はよくわかってないと理解した。どのくらいの強さまでなら無害か、または長期的に健康被害があるのか。原爆投下から数えても疫学的に症例と時間が限定的なのだ。 確かに即脱原発にはCO2削減が、再生エネには電気代がトレードオフする。ピーク電力の値上げによる使用抑制と発送電分離が目先の対応策か。2019/10/23

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