内容説明
第45回蛇笏賞受賞の黒田杏子が送る『俳句、はじめてみませんか』(立風書房版)の改定版。現代の人にも気軽に俳句を楽しんでもらえるよう、新たに書き下ろしを付す。俳句に興味がある人、これから俳句をはじめてみたい人に必読の新たな入門書の誕生。
目次
第1章 あなたも俳句を作りませんか(俳句の基本;季語の現場;吟行と句会)
第2章 添削による実作教室
第3章 みなさんの秀句と杏子のひとこと
第4章 名句を読む
第5章 知っておきたい俳句のあゆみ(近世の俳句;近代俳句の出発―子規から虚子へ;昭和の俳句(戦前)
昭和の俳句(戦後))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ショア
24
俳句作者への誘いを柱とする入門書。俳句は誰でも何歳からでも始められるもの。前半部は俳句の作り方、後半は名句を読み、近代までの著名な俳人を紹介。 俳句を作ることによる効能:もう一人の自分/嫌なこと忘却/好奇心強く/身の回りに関心/愚痴減る/1日が短く/日本語の豊かさ美しさ/ぐっすり眠れる。 五七五によって小さなお椀に大きな宇宙を封じ込める。俳句とは我が人生の杖である。 俳句のあゆみでは近代俳壇に影響を与えた著名な俳人を紹介。特に子規と虚子が与えた影響は大きい。松陰と晋作みたいな。2022/07/22
コタツ
2
「前々から興味があって」という方にはオススメれるのかもしんない。だって僕、歳時記買っちゃったし。常に優しく「はじめてみませんか?」と問いかけてくれる内容で良かったでございます。 (※中後半ぐらいから女流俳句推しが過ぎるような気がするんだけど、気のせいかな。もっと均等に扱って欲しい。…なんて思ったりもしましたが、本編に影響はなし!)2012/05/05
呑司 ゛クリケット“苅岡
1
俳句を読むことは誰でも出来ることを親切に解説してくれている本。詠む前に読もうと思っている私にも少しは俳句の詠み方が出来るかもしれない時思わせる内容だ。確かに基本的な定型、季語、切れ字が使えれば詠めるのだろう。次の階段は句会だ。当季雑詠、兼題、席題、嘱目と各々の場面で当意即妙でいられるかの自信は未だないと思う。2023/08/15