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内容説明
「言うことなし。ありがとう」2010年5月、死を目前にした父(当時84歳)が私たち家族に言ってくれた言葉です。父は自宅で息を引き取りました。8割以上の人が医療機関で亡くなる現在の日本にあっては、珍しいことといえます。そのきっかけは、「病院はいやだ。早く家に帰りたい」という父の言葉でした。父がそれほどまでに「家に帰りたい」なら、なんとか応えたいという想いで、在宅介護をやってみることにしたのです。~以上、本書より抜粋~
この本は、「家で看取るためのノウハウ」を患者サイドの実体験に基づき整理したものです。著者が在宅介護の末に父親を看取ったときには「今どき家族に看取られて死ねるなんて羨ましい」という声さえ聞かれたそうです。本書では、こうした著者の体験をもとに、普段の暮らしを続けながら、在宅介護をするにはどうしたらよいのかを伝えます。
目次
序章 大切なのは本人の意思
第1章 病院で死ぬこと、家で死ぬこと
第2章 まだ元気な時にやっておきたいこと
第3章 介護保険の準備からはじめよう
第4章 訪問診療をスムーズに導入する
第5章 住宅改修とその他の準備をしよう
第6章 自宅での看護・介護期を充実させる
第7章 最期を迎えるにあたって
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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9
これからは自宅で…というのが増えるかもしれない。家族の為に、そして自分の為に読んでおきたい1冊です2016/09/01
フィリップ・まろ
3
「『自分の家で死にたい』と言われたら読む本」というタイトル。縁起でもない、なんて忌避する人がいるかもしれないが大切なことである。「ノーマライゼーション(その人らしい生き方)」「QOL(生活の質)」「リビング・ウィル(生きる意思表明)」といった、生きること、死ぬことの意味を深く考え合わせることに人生の重点が置かれる昨今、この本のタイトルはそれ自体が非常に重要なキャッチ・コピーとなる。2年前に3年余り介護してきた母をおくった。家族のいる住み慣れた自宅ではなく病院で最後を迎えることになったのが心残りである。2012/03/20
ともたか
0
「自分の死について、自らプロデュースしておくこと」 が大事なんだなぁ。 さっさと準備。2012/03/30
め
0
読書記録をつけようとしたら…え?一回読んでる…?記憶がなさすぎる…2023/03/05