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内容説明
デジカメやiPod、携帯電話などに使われ、生活に不可欠な存在であるフラッシュメモリ。著者は東芝の開発チームの一員として、世界シェア40パーセントの主力事業にまで成長させる技術を確立。その後、MBAを取得し、半導体ビジネスの最前線で、各国の企業とわたりあう。世界中のライバルと鎬を削るのが当たり前、毎日が世界一決定戦の世界で働き続けるとはどういうことなのか?異色のエンジニアが初めて語る仕事論。理系・文系問わずグローバル人材が求められる時代へのヒントが満載。
目次
第1章 配属先はお荷物部門
第2章 エンジニアがなぜMBA?
第3章 半導体ビジネスの最前線で
第4章 ふたたびゼロからの出発
第5章 なぜ世界一でなくてはダメなのか
第6章 挑戦しないことが最大のリスク
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
40
フラッシュメモリの開発者が語る仕事術。所属先を変えるなど紆余曲折ありながらも、少しずつ実績を重ねてきたエンジニアならではの言葉の数々。常に模索し前を見続けることの大切さ、あふれるバイタリティーに感銘を受けた。2015/10/10
Willie the Wildcat
30
転機を活かす。志と出会い。変化を受け入れ、前向きに取り組む。Flash Memoryとの出会い、入社後短期間での恩師の退社、そして転職後の資金難など、想定と異なる現実を受け入れ、自ら道を切り開く姿勢が印象的。一方、産学、学内、そして企業内での壁など、技術者と技術の流出の問題提起。特に、特許vs.論文の構図が悩ましい・・・。本著には、未然予防の気づき、あるいは現状を逆手に取るヒントが散りばめられている気がする。 2014/04/13
飯田健雄
21
変革を感じながら、組織を束ねる「経営手法(経営力)と変革を作り出す、変革に乗じる技術力ーどこかに書いてあったんだが、その通りです。ICT業界は、難しい世界です。2016/08/10
烟々羅
17
待合室に趣味の合う本が多く、かつ「ご自由にお持ち帰りください」とある行きつけの医者にて。 自伝に対し「仕事術」という役立ちそうな題名をつけているのはいかにも幻冬舎らしい・そして新書文化らしい煽りだが。 最終章、そこまでのビジネス・社会の側面にしぼった自伝・考えから離れて技術的な解説をしている第6章に「挑戦しないことが最大のリスク」と本文にまったく関わらない標題をつけていることに竹内さんの意思を感じた。 仕事時間をおえて、歩いているとき・寝るときに思いつくアイデアが重要で、24時間が仕事という体質に親近感。2016/10/07
えちぜんや よーた
16
気になった個所をいくつかピックアップ1.「ReRAM」(フラッシュメモリより高速で、かける電圧が10分の1程度で済む半導体の記憶媒体)が、SHAPによって2000年代初頭に開発され、台湾・韓国に押されていること(P182)2.「ムーアの法則」が必ずしも通用しないこと。半導体の集積度が進んで微細化してもナノメートルの世界では、物理学の世界でも通用するかどうか分からない。2012/08/23




