内容説明
日本人の発展・繁栄の歴史に重なる、伊勢神宮の歴史。
多くの人が心ひかれる秘密にせまる!
神宮に祀られている天照大御神の神話は、日本最古の歴史書『古事記』や『日本書紀』にどのように記されている? 東京で伊勢神宮に代わる遥拝殿は? 「式年遷宮」とは? おさえておきたい伊勢グルメ……ほか。
神宮とはこんなところ/伊勢神宮は日本で最高の聖地/天照大御神の御鎮座/社殿は唯一神明造/外宮で毎日行われる日別朝夕大御饌祭/神宮の恒例祭礼と行事/式年遷宮のすべて/式年遷宮を守り続けてきた日本人/天武天皇の発案で始まった式年遷宮/遷宮の前に架け替えられる宇治橋/二〇〇年計画で育てられる御用材/一三〇〇年継承されてきた技術と文化
目次
第1章 伊勢神宮とはこんなところ―歴史と祭り(伊勢神宮は日本で最高の聖地;倭姫命の巡行 ほか)
第2章 伊勢神宮に集う神々―神様の集合体(天照大御神と神々;神様がもつ二つの御魂。和御魂と荒御魂 ほか)
第3章 伊勢神宮のお参りのしかた―参宮の歴史と現在(古代における参宮の歴史;伊勢参りの始まりと流行 ほか)
第4章 式年遷宮のすべて―常若を求めて(式年遷宮がもたらす「常若」の心;式年遷宮を守り続けてきた日本人 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆーり
6
お伊勢詣りのガイドブックとして購入。式年遷宮の意味、お祀りしてる神様の紹介、ちょっと古事記や日本書記の内容にも触れてて古典への興味も湧かせます。参拝のマナーや、地元名産品の紹介なども少し書いてあり、一冊あると便利な本。2013/11/10
もも
5
素敵な入門書。伊勢神宮に関する本は2冊目だが、まだ初めて知ったということも多い。例えば御神楽は玉串料を払えば良く当日受付してるとか、御師のおかげで御祓大麻はその時代の九割の家庭にあったとか伊勢暦が重宝されたとか。おかげ横丁は最近出来たものであるのも初めて知ったし、伊勢では毎月一日の早朝に無事に過ぎた1ヶ月を神様に感謝し新しい月の無事をお願いする「朔日参り」の風習があるのはとても素敵だなあと思う。新年の一月一日だけでなく月毎に新しい気持ちになれるのはとても良いと思う。→2018/12/07
姉勤
3
入門書に最適なボリュームと難易度。宮殿の配置や謂れなど、写真とイラストも豊富なので実際ガイドブックとしても使えた。伊勢神宮にまつわる日本神話以外についての紹介も、エログロをオミットし、いいバランスに。2013/07/14
桜花
2
伊勢神宮の歴史や参拝方法が書かれていてわかりやすかったです。 本宮だけが伊勢神宮だと思っていましたが意外と多いんですね。 中学の修学旅行で行ったきりでその時も大して興味はありませんでした。 でも最近、なぜか行ってみたい欲があるから知識として知っておきたいと思って読みました。2018/03/01
じゅんた
0
「幣帛」やら「神饌」やら知らない単語がいきなり出てくるので戸惑うけれど読み進めればどういう意味かわかるといったように、本書全体がそんな具合なので、若干読みづらさを感じた。章立ての順番も代えた方が読みやすいのではないかと。それでもコンパクトに凝縮されていて、この一冊で伊勢神宮のことが大分わかった気がする。2013/07/13