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内容説明
「週刊文春」の名物対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」が、連載900回を超えた。20年間で取材した各界著名人は1000人近い。が、未だにインタビューに苦手意識があるというアガワ。なぜ相手の本音を引き出すことができるのか? 本書では、数々の失敗から会得した「『分かります』と安易に言わない」「『たとえば?』『具体的には?』は話を掘り下げるのに有効」「なぐさめの言葉は2秒後に」などの“秘訣”を、インタビュー時のエピソードとともに初披露する!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
653
著者が対談インタビューで経験されたことを踏まえて、相手との話し方、聞き方などを分かりやすく話されていたので良かった。私も話を聞いたりするのも仕事の一環なので勉強になった。2013/01/31
ミカママ
583
我が校の法学部を次席で卒業した才色兼備の友人、10年ほど前に正社員の仕事を退職後「お年寄りの話しを聞く」ボランティアをしている。今作が出てすぐに彼女に聞いたら、当然既読であった。わたし自身に関して言えば、20代まではひたすら「わたしは、わたしが」だったように思う。30代で営業職に就き、当時の研修で「人は他人の話しに興味はない」とバッサリ斬られ、以降自分の話しを1する前に、相手の話しを3聞くようにはしている。誰だって自分の話しばかりする人よりは、聞いてくれる人と会いたいもの。9月よりの新職場、肝に銘じよう。2019/08/23
月讀命
502
未だに書店の平台に山積みに並べられており、140万部発行とは圧巻だ。人の話を聞くには、話し手の心を開かさねばならないし、その為には聞き手である自分の心を開かなければならない。ただの情報の伝達だけなら、スマホやメールといったデジタル機器で事足りるが、情報と感情の伝達を必要とするコミュニケ―ションでは、まず話す前に聞く事が最重要なのであろう。「なぜ結婚しなかったんですか?」と過去形で聞かれるとは・・・失礼な。「大丈夫、阿川さん、まだお若いんだから。」・・・本当に若い人には「お若いんだから」なんて言わない・か。2013/10/07
再び読書
480
話を聞く姿勢が大事だなと、再認識させられました。特に目新しい事は有りませんが、言葉の選び方、その人の話に興味を持つ事、自分でストーリーを決めつけない事、相手の事を一番に考えれば、自ずと導き出される事です。基本を大事に、当たり前のことを当たり前に、誠実に相手の目線で、会話をする。普段の生活で修得したい事が、改めて説明されています。当たり前の事を続けるのが、実は難しい事ですが・・・2013/09/18
morinokazedayori
466
★★★★著者が自分のインタビュアーとしての経験から、上手くゲストの話を引き出せたとき、引き出せなかった時の数々のエピソードを披露。インタビューをする際、相手の今の状態や相手が何を話したいかにアンテナを張りながら質問をすすめていくことが、相手がまだ誰にも披露したことのないとっておきの話を引き出すコツであるようだ。著名人へのインタビューの裏話が具体例として載っているので、読み物としても面白い。2015/11/07