幸せな小国オランダの智慧 - 災害にも負けないイノベーション社会

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幸せな小国オランダの智慧 - 災害にも負けないイノベーション社会

  • 著者名:紺野登
  • 価格 ¥699(本体¥636)
  • PHP研究所(2012/04発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569803180
  • NDC分類:302.359

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内容説明

スウェーデン、フィンランドなど北欧諸国を抑えて「子どもの幸福度」1位に輝くオランダ。
400年の交流がありながら、日本人はこの小国をあまり意識してこなかった。
ところが震災を経て混迷を深めるいま、1000年に及ぶ洪水との死闘を乗り越え、欧州屈指の低失業率で経済的にも安定を続けるオランダが一躍注目されている。
自由闊達な対話を認め、問題解決に向け協力し合う関係性豊かな社会。
日本人にもっとも欠けている「不確実性に強い知的弾力性」はどこからくるのか?
“オランダ的思考”の強さの秘密。

目次

プロローグ 「予測不能な時代」を生き抜くための力とは
第1部 いま、なぜオランダなのか?(「トモダチ」でも「遠い」友人―オランダという映し鏡 災害を乗り越えてきた不屈の歴史―自然災害と経済災害 オランダから見る「内向き日本」―鎖国の真実をよく知る国 小国オランダの知識経済戦略―国民一人ひとりの持続的な豊かさ)
第2部 人のつながりを力に変える(ソーシャルキャピタルとは何か―関係性が資本となる 個人主義と集団主義の矛盾なき両立―オランダ的「場」の思考 いまオランダが抱える問題―自由の代償 混沌を許容する文化―対話し続ける人々)
第3部 オランダ人のイノベーション力(「製造業」と「サービス業」の垣根を越えて―経済格差とグローバル展開 思い込みから解き放たれた経営―シナリオ的アプローチ 会社に縛られない働き方―ネットワークとコミュニケーション 「オランダ的思考」の原点―人間の知を無駄にしない哲学)
エピローグ 「美徳」の資本主義

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koki Miyachi

9
日本人は世界的に見て男性的で不確実性を回避する傾向があるらしい。オランダ人はその対極に位置する。知的弾力性に富み不確実性に強い。水害などの災害を乗り越えてきた歴史、知識経済戦略、未来の知を生み出すフューチャーセンター、オランダ的哲学や文化芸術で幅広く分析。興味深い内容なのだが、何かと日本との比較や提言に結びつける点が少々興ざめ。シンプルにオランダ論を語ってくれれば良かったのにと思ったり。2015/07/05

ヒロセ

3
新書にしては読み応えのある一冊でした。色々な事例がありすぎて、著者の主張が少し散漫してしまったというか、まとまりには欠けるのですが、具体的なオランダの政策を知れたのはよかったかな。2013/01/18

パッチ

3
日本が、失われた20年で最も大きな変化を被ったのは、社会的な資本であり、社会の知的弾力性を個のレベルから回復することが必要だとする。オランダにはコミュニティで水と戦ってきた歴史があり、住民の自発的協働による地域連携の文化的伝統がある。そうしたソーシャルキャピタルの豊かさを背景に「不確実性に強い知的弾力性」を育むオランダに今の日本は学ぶことが多いと筆者はいう。そして、知の交流を促進する新しい「場」のサービスとして、オランダ政府が設置しているフューチャーセンターが紹介されていて、大変興味深かった。2012/01/28

alphalpha1234

2
オランダの非常に高い生産を学ばないといけない。そのうえで知的弾力性やソーシャルキャピタルという考えが重要になってくる。オランダのサッカー、絵画、美術館といった視点からもオランダを見ている点もおもしろい。オランダに実際に訪れてみたいと思った。2013/04/26

tata

2
日本とオランダの関係、オランダの歴史からみた特徴他多数のこと。労働均一性(正社員もパートタイムも働いた分だけ給料がもらえる)のシステムが運用できていることにすごい興味を持った。2013/02/10

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