女ともだち

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女ともだち

  • 著者名:真梨幸子【著】
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 講談社(2012/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062771191

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内容説明

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは? 二つの殺人をつなぐ接点とは? 新人ルポライターの楢本野江(ならもとのえ)が辿り着いた真相は、驚くべきものだった……。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

191
女ゆえの苦しさ、女だから使える武器、女のヒエラルキー、女という生き物。小説だから誇張しているとは思うが、登場する女達のどこかに、自分には無いとは言い切れない心当たりを感じた。「女」という言葉でしか表せない感情があって、そして何かがほんの少し狂った時、越えてはならない線を跨いでしまう。「女」という複雑さゆえに。同じマンションで殺害された二人の女、事件の真相を追うルポライター。誰が犯人で誰が被害者で、誰と誰が友達で他人なのか。単なるミステリの枠を越えて、女が持つ脆さと醜さを、これでもかと突き付けてくる物語だ。2016/10/10

のり

154
二人の女性が同じマンションで、それぞれ殺害された。現状から連続殺人として、容疑者が逮捕されるが…ルポライターの「楢本野江」が事件を追う。被害者に共通性はあるのか?題作の「女ともだち」に違和感。真梨さんだからこその視点。嫉妬、妬みからの歪んだ愛憎。想像の範囲内で終わるとは思っていなかったが、やはり泥沼。「エリザベート・バートリー」の件からは、そう繋げたかと脱帽。この先も虚像は続くのか…2018/07/27

いつでも母さん

138
やはりの真梨ワールド!読了に時間がかかるも、この内容ならばさもあらん。なんとも蜜と闇を想像させられるタイトルで、えー!えー!のラストだった。よく見ると、カバーのタイトルも消えそうな危うい字だった(汗)読了後の、背すじのザワザワ感は今日のような暑い日には良いかもです。再読は出来ません。きっと、世の男性諸氏は「女は怖い」と言うのだろうな(笑)『負けず嫌い』ってタイトルじゃねぇ・・2015/08/05

nobby

124
これで女友だち…なのか…男には理解し難いに違いない…同じマンションに住む2人の女性の死を同じ30半ば女性が追いかける。次から次へと登場する人物がほぼ同年代の女性、さらに“負けず嫌い”が共通と、何だかゴチャゴチャと分かりにくかった。ルポと実際を章毎に交互にの展開は嫌いではないのだが…全体的にあまり効果的に絡んでいく印象ではなく、後半一気に無理にと感じてしまった。東電OL殺人事件をモデルに、何とも嫌悪感たっぷりな事実をあぶり出していくのは真梨作品ならではなのか…2016/10/03

ゆこ

119
いやー……怖い。このドロドロした怖さ、癖になる(笑)「負けず嫌い」のせいで人生を狂わせていく女性たち。きっと、理解出来ない方が幸せなんだと思うが、分かってしまう自分がなんとも言えず、ちょっと惨め(笑)全員性格悪すぎるけれど、ある種、女の友情ってこういうグロいところあるな、と妙な納得をしながら読了。2014/03/02

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