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内容説明
昭和4年に生まれ幼い時から戦争の時代を生きてきた著者。第二次世界大戦後も死刑囚と接する拘置所の医務技官として、また作家として、常に人間の生と死に向き合ってきた。子どもの頃は怖ろしい存在であった死が、医務技官して接した死刑囚の信仰心によって劇的に変化を遂げたこと。79歳で突然迎えた最愛の妻の死。そして81歳の時に心臓が停止して死の淵をさまよったこと。医師・作家・そして信仰の徒としてのこれまでの人生と、その中で続けてきた死についての思索の軌跡を素直につづる。【目次】はじめに/第一章 少年の心に植えこまれた死/第二章 死へのアプローチ/第三章 迫りくる老いと死/第四章 生を支える死と宗教/おわりに
目次
はじめに
第一章 少年の心に植えこまれた死
第二章 死へのアプローチ
第三章 迫りくる老いと死
第四章 生を支える死と宗教
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
46
信仰を得ても、人の身である以上苦しみから完全に解放されることはないのだろう。芸術家であれば、答えを求めて作品を創り続けることができる。人は皆、芸術家である。2016/03/31
ジュール リブレ
11
3-11を経て、科学への信頼が薄れた中、心の拠り所になるのは何なのか?そんな気持ちを奥底に抱えている人が多いからなのか、最近こういうタイトルに反応してしまう。。。いつの時代もあったことなのかもしれないけれど。 この本自体は、科学を突き詰めた本、というよりは、哲学的な本でした。80歳を越えた加賀乙彦氏の、ピュアな精神がのぞかれる。2012/02/06
ceskepivo
8
人が死を恐れるのは、生があるから。しかし、生の前にも死がある。「何もない」という状態がある。人間の形もない。そこから生が出てきて、また何もなくなる。人として形がある、生があるのは、ほんのある時期だけである。2015/10/11
AZUMAX
8
買った当初は、三章・四章に出てくる、原発と原爆を結びつけて語る言説に違和感を覚えて、以後積読状態にしてしまっていた。しかし、本書で著者が語りたかったことの本質はそこではなかったのである。単に私が枝葉末節に捕われていただけ。著者の生きてきた道をたどってみると、戦争体験、読書体験、死刑囚との対話という体験、キリスト教に目覚める体験、そして東日本大震災という体験…実に様々な体験をしている。その中で感じた「科学」「宗教」そして「死」。彼は感じたことや悟ったことを平易な文章で、優しく語る。(続く) 2012/06/09
shishi
6
[A-]自伝的エッセイ。科学と宗教が、死について考える際にどのように役立ったかということを、経験的に語る。だから、個人的な話が多いけれど、その中にも普遍性はある。3.11以後、どうしようもなく混乱してしまっている人は、読めば、心が落ち着くと思う。まあ、最近の新書、という感じ。3.11の論点も整理されているので、おおまかに考え直すことができるし、読んで損はしません。2012/06/01
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