ベスト新書<br> ‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実

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ベスト新書
‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実

  • 著者名:中川恵一【著】
  • 価格 ¥838(本体¥762)
  • ベストセラーズ(2014/06発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784584123584

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内容説明

福島第一原発事故後の2011年12月、政府は冷温停止状態に入ったとの発表を行いましたが、地元の住民の方々の帰宅問題やホットスポット、食べ物の汚染など問題は山積しており、私たちの不安はまだまだ解消されていません。
「内部被ばくは、外部被ばくの600倍危険だ」
「福島の野菜を食べてはいけない」
「西へ逃げろ」……。
 原発事故以来、さまざまな「専門家」たちの意見が飛び交い、かえって不安と混乱は増すばかりです。今最も必要とされるのは、正確な情報ではないでしょうか。
 本書の著者は、長年にわたって放射線医としてがん患者の治療に携わってきました。被ばくと発がんリスクの問題について語るに最も相応しい人物といえます。さらに事故後、福島で行った調査や、広島・長崎、そしてチェルノブイリ原発事故のデータ分析も踏まえて導いた結論は、大きな説得力をもちます。
 2011年、ロシア政府はチェルノブイリ原発事故25年目にあたり、総括報告書を発表しました。そこには住民の避難と健康被害の実態の分析がなされており、今の日本にとって示唆に富む内容です。本書に、その一部を翻訳掲載しています。
 原発事故以来、私たちは日常生活においてさまざまな「選択」を迫られてきました。本書が、選択を迫られるようなときに、一人でも多くの方にとって判断材料のひとつとなることを願います。

●主な内容
はじめに
第1章 放射線の真実
第2章 発がんリスクの真実
第3章 広島・長崎の真実
第4章 チェルノブイリの真実
 資料:2011年ロシア政府発表『チェルノブイリ・25年目の総括報告』の最終章の訳文を掲載
第5章 放射線の「国際基準」とは
第6章 福島のいま、そしてこれから
第7章 非常時における被ばく対策
第8章 「被ばくと発がん」の疑問・不安に答える
おわりに ――福島を日本一の長寿県に

目次

第1章 放射線の真実
第2章 発がんリスクの真実
第3章 広島・長崎の真実
第4章 チェルノブイリの真実
第5章 放射線の「国際基準」とは
第6章 福島のいま、そしてこれから
第7章 非常時における被ばく対策
第8章 「被ばくと発がん」の疑問・不安に答える

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふぇるけん

8
放射線とがんの専門家が現在の日本の根拠のない不安や危機感に警鐘を鳴らす。放射線によるリスク事象は『がん』と『白血病』と定義し、がんや白血病に至るメカニズムから放射線がどの程度健康に影響するか、結論としては急激に100ミリシーベルトの放射線を浴びるとがんのリスクが高まるが、それ以外ではほとんど影響がない。広島・長崎、そしてチェルノブイリの結論、そしてラットでの実験でも論拠が示されている。放射線に関して不安を持っている人に読んで欲しい一冊です。2012/03/27

まろ

7
原発事故への恐怖を煽るニュースがたくさんあって鵜呑みにしがちだったが、それよりも生活習慣の方ががんのリスクが高まることに驚いた。結局は、よく知らないものに対して不必要に怖がるその気持ちこそが、一番危険なのだと思った。2014/08/10

*花福*

6
子供を守る母親として3.11以降、見えない放射線量を恐れ、いつも漠然とした不安を感じてきました。でも、何について恐れているのか、見つめ直すきっかけになり答えを教えてくれた本です。何を恐れているのか…それは、子供たちの健康リスクでありイコール発癌性。被ばく線量が低いに越したことはないけれども、健康被害が出るか否か、100mcvが基準になっていることは安心材料のひとつになります。見えない敵をよく知ること、不安を煽るメディアや情報に惑わされず正しい知識を得ることはこれから放射能と生きていかなければならない私たち2012/03/28

くまこ

5
特に、子育て中の親御さん、これから出産を迎える方に推薦します。事故問題は継続中ですが、まず、医学・科学知識をきちんと整理し、不要なストレスを除去することが大切だと思います。本書を読んだだけで、全てが解決するわけではありませんが、落ち着いて、地に足をつけて、原発と向い合っていきたいですね。無知による恐怖や不安を克服して初めて、希望が生まれると思います。2012/04/29

Masahiro

5
被曝と発癌の関係を放射線医である著者が、データを元に丁寧に解説しています。この本を通して著者が誠実にこの問題と向き合っていると感じました。専門家でもないのに放射線の危険性を過剰に煽り、自分の意見に反対する人に対しては口汚く罵ったり、時には脅迫までする人と、著者のどちらかを信じるかと言われれば、私は著者を信じます。とても分かりやすく書かれているので、原発事故による被曝を不安に感じている人にはぜひ読んでほしい本です。2012/03/21

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