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内容説明
真っ昼間の、銭湯上がりの生ビール。これに勝てるヤツがいたら連れて来い!
ドラマ化で話題となった『孤独のグルメ』『花のズボラ飯』の原作者
久住昌之氏が提案する「風呂」×「飯」の痛快エッセイ!
銭湯でからだを流し、明るいうちから一杯やる「昼のセント酒」。
天窓から入る明るい光。
高い天井に「コーン」と響くオケの音。
広い湯船につかって、さっぱりしたからだに流し込む泡の立ったビール。
このシチュエーションで飲む酒が、美味くないはずがない。
時代の変化に飲み込まれながらも生き延びてきた銭湯で、
人々に愛され続きてきた古い居酒屋で、
珍妙なものに遭遇したり、明るい酔いに浸ったり、人の生き方を垣間見て感慨深くなったり。
滑稽だけど、どこかノスタルジック。
お金をかけずに、気軽に、お酒を美味しく気持ちよく楽しむ、楽酔話。
「やっぱり昼間、湯に行って、あかるいうちから飲むビールは最強だ。どうしてくれよう」
(『昼のセント酒』第一回おだやかな町、浜田山より)
目次
【ビールを特別おいしくする街歩き】
第一回 おだやかな町、浜田山
第二回 銭湯の親玉参り、北千住
第三回 北千住 大黒湯のバーナナ犬
第四回 生まれ育った土地、三鷹
第五回 ひと風呂浴びに、銀座
第六回 盗人、寅さん、立会川
第七回 仕事場の町、吉祥寺
第八回 ブルースだぜ、寛政町
第九回 雨に降られても、浅草
第十回 思い出溢れる、神保町
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
62
まだ、日の明るいうちから銭湯に浸かり、体の疲れや凝りをほぐして汗を流してさっぱりした後、居酒屋でビールを飲む……。極楽でしょ!!読んでいるとセント酒したくなります。杉浦日向子さんの『入浴の女王』(この本の女性版)も読み返したくなった。2016/05/09
ホークス
47
2011年刊。『孤独のグルメ』の久住氏が昼の銭湯を楽しみ、帰りに一杯やる。 メインは男湯(の客)観察。身体つき、素振り、着衣などにツッコみ、偏見たっぷりの人物評をする。時々自身を省みてちょっと謝ったり、やや下品なのも著者らしい。銭湯客は老人が多いけど、銀座の金春湯はグッと若い。調理人、ホスト、老舗の若旦那などの「男を売るイイ男たち」だと決めつけてて笑う。呑むのは庶民的な店。心の中でバカな難癖をつけながら、安い肴で呑む。愉快なのにどこか尖ってる久住節。雑誌『ガロ』の思い出話もしていて、少ししんみりした。2022/11/04
gtn
32
快感に順位を付けるなら、風呂屋の気持ちよさはかなり上位に入る。もしかしたらベスト5に入るかもしれない。ちなみに、風呂屋の次は、散髪屋の髭剃り。2020/05/19
あじ
31
私は【旅先銭湯】が大好きだ。漁村では早朝から、飲み屋街では夜間、旅のスタートとゴールは銭湯で締める。いい汗を流した後は酒場なり喫茶なりで、お酒をグビグビっと罪悪感なしで流しこむ。私にとって『セントー酒』は日常だ。“昼”の銭湯は確かに格別で、天井から注ぐ陽光は天使が戯れる神々しさで溢れている。久住さんは人間観察がお得意で、お客の風体からあれこれ推察している描写を楽しく読んだ。日の出湯と屯田湯の“張り紙”二連チャンは抱腹絶倒。その一方で猥談もあるから若い人には早いかもね?!2020/03/10
幹事検定1級
24
「孤独のグルメ」で有名な久住さんの「酒」エッセイ。 昼間の銭湯と、湯上り後の居酒屋をテーマにした、何とも飲みに行きたくなってしまう内容です。 最近、銭湯は少なくなっていると聞きますが、コアなファンは多いのでしょう。そして、銭湯→居酒屋コースの方もいるのでしょう。 一人居酒屋は度胸のいる行動ですが、マジフォー(40歳)を目前を境にぜひ、大人の階段をのぼってみたいですね。 銭湯も私の職場の近くにもあるので、ぜひ行ってみたいと思う読了です。(図書館本)2015/06/18