内容説明
魑魅魍魎の跋扈する帝都・東京。自ら命を絶った男が死後、幽鬼となって、横恋慕した女のもとを夜な夜な訪れ、ついには何処かへ攫ってゆく──…らしい。そんな謎の「神隠し事件」を追う弱小出版社の編集記者・御山(みやま)さくらは、ある日、同僚の代理で美形人気作家・祀月令徒(しづきれいと)の原稿を受け取りに、彼の邸宅へと向かう。ところがそこでさくらを出迎えたのは、月光のような白銀の髪と、夜闇に似た紫紺の瞳をした、美しい少女姿の自動人形で……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カナン
32
時代背景が非常に曖昧。オートマタや自動車が出て来るし登場人物の衣装も完全に現代風なのだけど一応大正ということになっている。なんというか、取り敢えず好きなものを手当たり次第に詰め込んでとっ散らかった玩具箱のような仕上がり。ひとつひとつの要素は耽美的で良いのに、何故こんな半端なバトル物になったのか。角川ホラー要素が全く無く、次は出たもののそれ以降が出る気配がないようなので、シリーズ化しようとして爆死したタイプかな。次巻、あるけど読むかどうか悩みます。2017/12/17
じゅんぢ
11
おっさんにはこの表紙のせいで買いづらかった。この形式でいくならもうちょっとアクションシーンに力を入れてほしい。2017/05/03
MarsAttacks!
11
設定というか、時代背景がはてなに感じる物語。多分明治後期の時代だと思うけど、喋る自動人形、電気自動車なんて出てきますが何の説明なし。アナザーワールド的な世界観で物語を描くなら、納得のいく説明を描いてくれないと。それで物語に対する姿勢が引いてしまました。あとはありがちでした。2015/04/29
紅羽
6
ホラーというよりはオカルト伝奇ものに近いかな。キャラクターの容姿の描写がキラキラな感じで挿し絵があったら素敵だったなと思いました。神隠しやかぐや姫伝承等、興味津々な題材が満載で表紙を含めかなり好みな作品でした。2014/06/16
キスイ
5
表紙の女の子がゴスロリ風なんで、普通に現代が舞台の作品だと思っていたんだけど、大正時代あたりが舞台だったみたい。SFとかファンタジーといった雰囲気だけど、ホラーではないような。主人公が女性で、ちょっと少女漫画的。2014/08/03