内容説明
若き日の天海は光秀、秀吉、信長ら戦国の俊傑と出会い、動乱の世に巻き込まれていく。その中で彼が見たものとは。「本能寺の変」に至る真相と、秀吉の「中国大返し」という戦国最大の謎を解き明かす渾身の歴史大作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
26
頂いた本。あらすじによると天海を主役に戦国時代を描いた物語のはずが、、、上巻では、若き日の天海、随風は物語の主軸に殆ど絡まない。浅田光彦シリーズの内田康夫さんが描く歴史モノという事で興味を持った本書。いい意味で読みやすい。下巻へ。2016/03/24
TheWho
13
江戸幕府初期に黒衣の宰相として君臨した謎の僧侶である天海僧都。その天海(髄風)の謎に満ちた生涯を戦国末期の史実を追いながら展開する推理小説の大家が語る上下巻の戦国絵巻。会津芦名家の家老の一族で実態は、足利将軍家の血筋を持つ主人公髄風が、修行行脚の過程で蜂須賀小六や若き秀吉、明智光秀、織田信長、細川藤孝らと出会いながら戦国末期の織田信長の縦横無尽の活躍が語られ、武田信玄との激突前夜で上巻は終わる。下巻の展開が楽しみです。2022/11/12
浦
8
のちに天海となる若僧、随雲と、秀吉を中心に戦国後期が描かれる。秀吉が結構好きなので親しみやすい。2018/09/20
ハルキゲニア
4
浅見光彦シリーズなど、ミステリーのイメージがある内田康夫さんが書いた歴史小説です。信長による比叡山焼き討ちの裏事情というか、そこに至るまでの流れがよくわかりました。かといって、焼き討ちも仕方ないよねとはなりませんけども。全体的に、秀吉が魅力的に描かれ過ぎてる感じはありますが、それはそれでおもしろいです。2019/09/05
まあさ
4
浅見光彦シリーズだと思って借りたら、まさかの時代小説でした。途中で挫折しそうになりましたが、何とか読了!信長が秀吉を手懐けていく過程が面白かったです。 下巻も頑張って読みます。2019/02/20