内容説明
著者公式サイトの登録メンバーに宛てて綴られた話を一挙公開! ビル・エヴァンスや志ん生の名演から、阪神大震災の日々、自作について、スズメバチとの奇跡的バトル、そして井上靖のウィスキー秘話、水上勉とイヌを探し廻った夏の話など先輩文士との交流譚まで、とっておきの話題が満載の一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
34
著者のホームページにある掲示板。そこに書き込まれた人たちへの返信をまとめた本。著者の本は「泥の河」くらいしか読んだことがないこと、どのような人なのか気になったので読んでみた。JAZZと落語が好きな方らしい。こんどはじっくりと氏の作品を読んでみたい。2015/02/21
ひよピパパ
15
宮本輝公式サイト登録メンバーに宛てられた123通のメールを綴ったもの。作家仲間との交流譚や旅先でのエピソード、宮本輝用箋誕生秘話、メンバーの悩み相談への回答など、内容は様々。宮本輝の生の声が聞こえるようで、読んでいて楽しい一書。2018/01/08
くろにゃんこ
11
図書館で予約して借りました…初読みです。これまた手にしてビックリシリーズでエッセイでした☆しかも女性だと勝手に勘違い…オジサマでした。ごめんなさい。このエッセイは公式サイトでメンバー登録制の掲示板のものということで、読み始めたものの、途中棄権かなぁと思っていました。なのに、なのに、すっかり宮本さんに魅了され、楽しくあっという間に読了。水上勉さんの部屋の覗き見など楽しい方ですね。私もメンバー登録したくなりました。もちろん小説も読みます~何にしようかな☆2012/04/01
Taka
8
宮本さんの人柄がよく出ていて、面白かった。井上靖さんや水上勉さんのエピソードもとても愉快で、良いなあとしみじみ感じる。所々ででる、人生観など襟を正して、読まなければと感じることもある。それでも一緒に飲んでいるような気分になります2016/11/04
柴モモ
7
著者の作品は初期の頃からほとんど読んでいます。今回のエッセイも引き込まれるようにあっという間に読んでしまいました。毎晩のように聴く音楽の幅広さ(クラシックから徳永英明まで)、好きな物はとことん好きという感じの志ん生の落語、若者や政治やお手軽小説に対する遠慮のない批判など、どの話題も興味深く読むことができました。公式サイトに登録したいけど、図書館とブックオフが読書生活の生命線なので、会員資格は得られそうにありません。流転の海シリーズは5巻目の時から揃ったら一気読みしよう!と寝かせてあります。先は長そう・・・2012/03/07