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内容説明
現在、およそ2210万人の日本人が糖尿病を疑われているという。国民の6人に1人という結果である。がんは命にかかわる病気だけれど、糖尿病は大丈夫だろうと思っているとしたら、大きな誤解である。心筋梗塞や脳卒中など、命に関わる多くの合併症を併発し、網膜症や神経障害、腎症は三大合併症と呼ばれる。腎不全が悪化し透析に至るケースも増加している。また、末梢神経障害や閉塞性動脈硬化症が重症化すると、足の一部が腐る壊疽を起こす。さらに、透析などの医療費負担の急増にも警鐘を鳴らす。本書は、再生医療の専門医が、糖尿病の怖さをわかりやすく解説するとともに、治療に際しての問題点やマゴット(うじ)による最新治療法を紹介する。日本人は糖尿病にかかりやすい国民だという。理由は本文にゆずるとして、子供のころからの清涼飲料水がぶ飲みや栄養過多に注意喚起が必要だ。運動不足の中高年必読の書でもある。
目次
第1章 なぜ、糖尿病が国を亡ぼすのか?<br/>第2章 最低限知っておきたい糖尿病の実態<br/>第3章 間違った治療法が糖尿病患者さんを悪くしている<br/>第4章 日本初の臨床診療科としての「再生医療科」<br/>第5章 ハエの幼虫を使った新治療法<br/>第6章 糖尿病患者さんにこれだけは知っておいてほしいこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
牧神の午後
9
恥ずかしながら、糖尿病の教育入院を経験している身なもんで、前半の糖尿病の恐ろしさはよ〜く知ってます。でも一時の減量成功、血液サラサラが1年経つと、薬で何とか押さえている状態の体たらくなわけですが(爆)。後半の再生医療がこの本の本領で、iPS細胞などの先端医療もそうですが、それ以上にマゴットセラピー=蛆虫治療が、原理は判っていてもなんというか、、、。うん、がむばって糖尿病を悪化させないようにしないと。2014/07/07
moe
2
糖尿病の合併症で再生医療が使われていると初めて知った。そのようにならない予防医学がもっと浸透して欲しい。2019/08/29
むっちゃん
0
マゴットセラピーというウジ虫を使った糖尿病の再生医療について詳しく書かれてあります。しかしこのマゴットセラピー・・・youtube などで動画を見るとなかなかのグロです(笑)。前半は糖尿病の恐ろしさについて説明されています。途中難解な部分もありますが非常に読みやすく健康に関心のあるかたには読んでもらいたい一冊です。2012/01/02