岩波文庫<br> ユートピア

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岩波文庫
ユートピア

  • 著者名:トマス・モーア/平井正穂
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 岩波書店(2014/04発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
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  • ISBN:9784003220214

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内容説明

表題の「ユートピア」とは「どこにも無い」という意味のトマス・モア(一四七八―一五三五)の造語である.モアが描き出したこの理想国は自由と規律をかねそなえた共和国で,国民は人間の自然な姿を愛し「戦争でえられた名誉ほど不名誉なものはない」と考えている.社会思想史上の第一級の古典であるだけでなく,読物としても十分に面白い.

目次

目  次
   はしがき

 第一巻 国家の最善の状態についてのラファエル・ヒスロデイの物語

 第二巻
  第一章 国家の最善の状態についてのラファエル・ヒスロデイの話。ユートピアの叙述、ならびに同島のよき政治、よき法律制度についての詳細なる解明を含む
  第二章 都市、特にアモーロート市について
  第三章 役人について
  第四章 知識、技術および職業について
  第五章 彼らの生活と交際について
  第六章 彼らの旅行、および巧みに説かれ、賢く論ぜられたことども
  第七章 奴隷、病人、結婚その他
  第八章 戦争について
  第九章 ユートピアの諸宗教について
   トマス・モアよりピータ・ジャイルズへの手紙
   解  説
   註

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

107
理想郷の仮面を被ったディストピアの話かと思いきや、架空の理想郷を通じて当時の欧州人の傲慢さと強欲さを痛烈に批判した内容であったように思いました。一方で、著者はかのヘンリー8世に処罰される前に本作を出しており、ヘンリー8世からも本書について褒められていることや著者がほぼ最高の知識人であったことから単なる「批判書」に留まらないように思いますが、そこから先はまだわかりません。2025/11/07

藤月はな(灯れ松明の火)

80
アン・ブーリンと結婚し、男子を得たいがためにイスパニア女王との婚約を破棄しようと英国国教会を創設したヘンリ8世を諌めて斬首されたトマス・モアが記した「来たるべき理想郷」。「ユートピア国」のことをモアに知らせたのが癒しの天使の名を持つラファエロというのが示唆的。但し、20世紀に入り、社会主義や全体主義などの台頭や啓蒙主義の齟齬で「全ての人民の幸福の実現」という目的が手段に成り下がった時に『蠅の王』、『素晴らしき新世界』、『1984年』などのディストピア小説が英米作家から生まれたのは皮肉としか言いようがない。2014/09/18

Willie the Wildcat

73
共同生活体における共有の精神と可視化。教育、経済活動における機会均等。結果、私有財産、貨幣制度が不要となる共同体。最低限のルールとしての罪と罰の有効性を問う。一方、傭兵、奴隷、土地を巡る原住民との関係などが、どうにも植民地政策を彷彿。「どこにも無い」から理想郷であり、理想故にToBeModelという訳ではなく、当時の帝国主義と人間の欲への皮肉に映る。踏まえた人類の理想郷の追及。結局、問題なのはイデオロギーではなく、人間の欲という印象。嗚呼、悲しい性・・・。(汗)2016/01/11

あーさん☆来年も!断捨離!約8000冊をメルカリでちびちび売り出し中!(`・ω・´)ゞ

65
1957年初版。1992年52刷。訳した方が、平井正穂氏。古いせいか文体も古く読みヅライ。字も小さくて困る( ̄~ ̄;)2019/08/12

やいっち

63
今 読んでる本でブルーノやモンテーニュ、ルクレティウス、エピクロス……等に改めて思いを至らせている。このトマス・モアも その一人。「ユートピア」それは甘き夢ではない……では見果てぬ夢なのか……再読必須。

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