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内容説明
「最も偉大なアメリカ人」に選ばれるほど、人々から敬愛されるレーガン。だが、家族の絆を説いた彼は「離婚歴を持つ唯一の大統領」であり、「保守派の希望の星」ながらソ連との和解、冷戦の終焉に貢献した。アナウンサー・俳優として、大統領として、二〇世紀アメリカの大衆文化と政治をともに体現したレーガンに潜む矛盾は、現代のアメリカが抱える矛盾でもある。その複雑な生涯を描き出す、本邦初の本格評伝。
目次
第1章 マーク・トウェインの世界
第2章 「心の劇場」から「夢の工場」へ
第3章 レーガン都へ行く
第4章 政治教育
第5章 ホワイトハウスへの道
第6章 「小さな政府」と「強いアメリカ」
第7章 「アメリカの朝」-醜聞と頂上会談の渦中で
終章 レーガンの遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Porco
16
ビジョンと、ジョークのうまい人柄とが、リーダーシップを形作ったのでしょうか。名言メーカーだったんですね。2022/08/22
ぐうぐう
13
民主党員でありながら、のちに共和党から大統領となり、小さな政府を標榜しながらも、膨大な財政赤字を残し、何よりも保守派の希望の星として期待されながら、ソ連と和解し冷戦を終結に導いた二元性の人、ロナルド・レーガン。そんな矛盾に満ちた大統領を村田晃嗣は、レーガンのその生い立ちから抱えざるを得なかった矛盾の人生を解読すると同時に、その矛盾を二〇世紀アメリカの矛盾と重ね合わせていく。そしてレーガンの、つまりはアメリカの矛盾は、当然のごとく日本にも影響を及ぼしているとする。(つづく)2012/02/05
solaris
9
1980年代、強い国アメリカを印象付けた未曾有の大頭領の伝記。元アナウンサーで、B級だが元ハリウッドスターだった彼の政治的全盛期時代の写真を見ると、同性から見てもとても魅力的だ。しかも彼の声は心地よく響き聞き手の耳に残る美声だったと言う。生で一度も聞いたことがないのが残念。楽観主義と社交性と向上心を母から継承し、彼の魅力がラジオ、映画などの大衆文化の中で、時間をかけて醸成されていった課程が書かれている。熱心な読書家で、ハイエク、レーニンの著作に影響を受け、大企業の親善大使に抜擢、話術と人身掌握術を学んだ。2015/03/13
読書実践家
8
ハリウッド俳優から大統領へ。サッチャーと出会い、「強いアメリカ」を掲げてアメリカを牽引する。一方では双子の赤字を抱え、ゴルバチョフと会っている。暗殺未遂事件も経験している。INF条約を批准し、世界平和への道を一歩進めた意義は大きいと思った。2016/03/28
MUNEKAZ
7
レーガンの評伝。民主党員から共和党議員への転身、保守的な右派にしてソ連との対話論者などレーガンの持つ「矛盾」に着目し、この矛盾がまたアメリカの持つ二面性を表しており、故に彼はアメリカの「偶像」となったとする。「右派のルーズベルト」というのは言い得て妙で、後継のブッシュ親子・クリントン・オバマ、そして本書では扱われていないがトランプまで、レーガンの残した大統領像は現在まで残り続けているのがよくわかる。同時代の映画や政治家を取り上げることで、レーガンの生きた時代相を描こうとする部分も面白い。良書。2019/11/25
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