内容説明
近代国家はなぜ自由で対等な話し合いを禁じたのか?アーレントの”活動”概念を手がかりに、”講”や社会教育の話し合いグループの検討から、公共的空間の再構築の可能性を探る。
目次
序章 なぜおしゃべり・雑談を問うのか
第1章 戦後の民主化における社会教育での話し合いの課題
第2章 思考と判断を保障するおしゃべり・雑談の意味―十分に言葉で表現できない立場から見える営み
第3章 人々の話し合いを保障する営みとしての講
第4章 明治期の近代化と講の成立条件の破壊―講が禁止・抑圧・管理されたのはなぜか
終章 なぜ講は否定されてきたのか