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内容説明
チームを53年ぶりに日本一に導き、2004年の就任以来8年リーグ優勝4回、2011年は史上初の2年連続リーグ優勝を果たす等脅威の数字を残した、中日ドラゴンズ監督・落合博満。常にトップを走り・育て続けた名将が初めて明かす、自立型人間の育て方、常勝チームの作り方、勝つということ、プロの仕事ついてetc.
目次
「自分で育つ人」になる(孤独に勝たなければ、勝負に勝てない 向上心より野心を抱け ほか)
勝つということ(「負けない努力」が勝ちにつながる 何でもアメリカ流でいいのか ほか)
どうやって才能を育て、伸ばすのか(ミスは叱らない。だが手抜きは叱る 欠点は、直すよりも武器にする ほか)
本物のリーダーとは(任せるところは、1ミリも残らず任せ切る 気心と信頼は別物 ほか)
常勝チームの作り方(自分で考え、働き、成長させる 自己成長に数値目標は無意味 ほか)
次世代リーダーの見つけ方、育て方(プロフェッショナルは、段階を踏んで育てる 監督の仕事は、選手ではなくコーチの指導 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
185
落合監督の8年に渡る采配で如何にものを見てきたのかをビジネスマン向けに当てはめながら述べた一冊。野村監督にも物申す姿勢は立派だなと思うし、指導方法にも一家言あるなと感じた。2012/01/09
ykmmr (^_^)
166
『嫌われた監督』。そうかも知れない。『オレ流…』がどうとられるか?これが落合さんの姿であり、ご本人もそれを良く分かっていらっしゃる。『球界イチの努力家』の落合さんは、選手・指導者どちらの現役時代でもそれは変わらない。12球団一の練習量。自分が大切にして来た素振りや走り込みなどの基礎練習。どうして、『基礎』が大事なのかを説いている。マスコミパフォが得意だったノムさんに、マスコミに塩らしい所を指摘されても、それは落合さんなりのマスコミとの人間関係や距離感があった訳だ。2022/01/16
ehirano1
166
ノムさん(野村克也氏)の本と似た印象を感じました。エリートではなく下から這い上がって来た人達に共通したモノが垣間見られますが、お二人の場合はそれに「常に考え抜く」というファクターが突出しているように感じます。そういう意味ではイビチャ・オシムにも近いかな、とも思いました。また、サービスかもしれませんが、野球だけではなくビジネスのことにも言及されている点は一会社員である当方としては嬉しかったですね、というか著者も数年ではありますが、サラリーマンをやっていたんですね。2017/08/11
おしゃべりメガネ
147
監督キャリア8年で4回のリーグ制覇、そして53年ぶりの日本一、7年目と8年目に至っては連覇、監督在任中は1度もAクラスから落ちたコトがないという、これ以上ない実績を残した落合監督です。本書を読んで、改めてこの方が真のプロフェッショナルなんだなぁと敬服しました。とにかくチームを勝たせるコト、勝負に徹するコト、そして何より選手のコンディションを把握し、選手一人一人の意思を尊重するスタイルは少しでも自分が実践できればと思います。この人ほど、チームを優勝に導くコトに全身全霊をかけた監督もいないかもしれませんね。2018/12/29
コダマ@ようやっとる!
137
「采配」というタイトルから試合中にどのように指揮をするのかが書かれているかと思ったが(投手のフォームから見た打撃法のような)。実際は試合にいかに勝つかという戦術よりも、戦術はあくまで勝つための情報の中の単なる一つの情報であり、チャンスを手にするための絶対的な練習と野心、甘えをなくすこと、責任の考え方など、チームをいかにして強くして優勝するかという戦略の話が書かれていた。地味にすごい、悪い意味ではなくて芯に強いというかすごい。戦国時代に行われる富国強兵のための農業政策のような印象を受けた。何にでも使える。2013/12/13