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内容説明
正義・善・カルト・決断主義などメディアやマスコミで頻繁に使われている政治哲学・倫理学系の21の言葉の意味を定義し、掘り下げてみる。高校生にも理解できる仲正流「思想」入門書。
目次
正義
善
承認
労働
所有
共感
責任
自由意志
自己決定/自己責任
「心の問題」
QOL
動物化
「歴史(=大きな物語)」の終焉
二項対立
決断主義
暴力
アーキテクチャ
カルト
イマジナリーな領域への権利
「人間」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
72
ひいきにしている学者による、最近よく見聞きする哲学政治関係を中心のキーワード21の解説。。それぞれ問題とされる部分や前提を実に簡潔に説明し、著者の考えも述べる。元々の論議の起源などの整理に役立った。「歴史(大きな物語)の終焉」や「人間」など。この著者の癖のあるところ、ネット言論についてのボヤキに近い部分がある。「二項対立」「アーキテクチャー」「正義」についてにも感心。良書。2018/02/04
yamikin
11
著者が過去に手がけた入門書を現在まで追っていくと、「わかりやすさ」に対して日に日に抵抗を持っていることを感じてとても好感を持てる。さらに震災について基本的に言及しないところも好感を持てる。要は「学問ナメんなボケ」ってとこがよい。「正義」とか「ケア」とかを語るときに、謙虚さを忘れてはいけないと思う。2012/01/19
ラウリスタ~
10
「正義」「共感」「動物化」などのキーワードを抜き出して、その言葉が現代思想と現代社会でどのように使われ(悪用、誤用され)ているか解説する。非常に分かりやすいが、それでいて単なる語彙紹介に止まらない迫力がある(そりゃ仲正だしな)。サンデルのコミュニタリアン的な正義、善(共同体の目的の延長線上)が、そもそも中立的な正義、善を追求しようとするリベラル派に対抗して、個人的でなくより社会に関わる問題に応えるようとするという文脈を無視して、「生き方と教えてくれる教師」としてサンデルを消費してしまう日本社会に向けて。2018/09/03
かんがく
9
「自己責任」、「正義」など倫理学、政治哲学系の用語について語源と哲学史における位置づけ、時事問題との関係を解説。最近読んだ他の本でも出てきた「共感」、「歴史の終わり」などは特に面白く読んだ。今後、哲学系の本を読んでいくにあたっての基礎知識を得ることが出来たため満足。2021/06/13
keint
9
政治哲学や倫理学などを始めとした思想分野のキーワードを実例を交えながら平易に解説している。 どれも現代の社会や文化を検討するための言葉であり、これを知るだけでも日常生活等で疑問に思っているなどもより捉えやすくなる。 いくつか知らないキーワードや気になる話題もあったため、もっと知りたいと思う動機づけにもなった。2021/10/31
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