内容説明
作品中の家電製品の描かれ方を軸に文学を語る、新しくて深い書評エッセイ。小川洋子『博士の愛した数式』のアイロン、吉田修一『日曜日たち』のリモコン、花輪和一『刑務所の中』の電気カミソリなど、作家が作品世界をどう構築するのか、その秘密が明かされる。書き下ろし短編小説、「導線」収録。『電化製品列伝』を改題。(講談社文庫)
目次
川上弘美『センセイの鞄』の電池
伊藤たかみ『ミカ!』のホットプレート
吉田修一『日曜日たち』のリモコン
柴崎友香『フルタイムライフ』のシュレッダー
福永信「アクロバット前夜」のマグライト
尾辻克彦「肌ざわり」のブラウン管テレビ
映画『哀しい気分でジョーク』のレーザーディスク
吉本ばなな「キッチン」のジューサー
生田紗代「雲をつくる」の加湿器
アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング』の電気毛布
小川洋子『博士の愛した数式』のアイロン
干刈あがた『ゆっくり東京女子マラソン』のグローランプ
高野文子『奥村さんのお茄子』の「オクムラ電機店」前編
高野文子『奥村さんのお茄子』の「オクムラ電機店」後編
栗田有起『しとりどり』のズボンプレッサー
映画『グレゴリーズガール』の電動歯ブラシ
花輪和一『刑務所の中』の電気カミソリ
川上弘美「夜の子供」の電気掃除機
長嶋有「猛スピードで母は」の電子ジャー
「ジャージの一人」の電子レンジ
「瑞枝さんの原付」の電気アンカ



