内容説明
レイヴンスカー伯爵デヴィンは社交界を賑わす放蕩者。恵まれた風貌ゆえ女性に不自由せず、享楽的な生き方にどこか虚しさを覚えつつも独身を謳歌している。一方で伯爵家の領地は困窮の一途を辿り、ついに長男の彼が裕福な花嫁を娶るしかなくなった。そこで母が相手に選んだのが、莫大な持参金を持つ、アメリカから英国に来たばかりのレディ。どうせ自国で嫁ぎ先が見つからない、不器量な田舎者だろう。気乗りはしないが他に手もなく、腹を括ったデヴィンは彼女の邸宅に赴く。そしてろくに顔も見ぬまま求婚の言葉を口にするが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばん
10
ヒーローがダメダメすぎ。15年も年上の悪女に掌で転がされてて情けないったら…真実を知るのも遅すぎるしただのアホ。なんだけど義弟にヒロインのことを相談したり、ヒロインと町の医者が仲良く喋ってるのを見て嫉妬したりと可愛いところもあって憎みきれないんだなぁ。医者が若くてハンサムだなんておかしい!中年であるべきだ!と考えるヒーローには笑わせてもらった。対してヒロインは賢くて、こんなヒーローには勿体無いくらいできた女性だけど、その凸凹感がお似合いなのかもしれない。二人のやり取りが面白くてテンポよく読めた。2018/03/06
まみ子
8
超しっかり者のヒロインと、芸術肌の自堕落ヒーロー。はじめはヒロインの計画的すぎる結婚作戦に嫌な感じを持ちましたが、ヒーローを更生させていく様子は良かったです。最後にはけっこう衝撃的などんでん返しもあり、面白かったですが、そこを継母にもってきて欲しくなかったです。2016/10/10
oneoeight
8
仕切り屋さんな出来杉ヒロインと、顔が取り柄のまるでダメ男ヒーローとのお話。ヒーローのお粗末なオコチャマ思考にドン引きさせられたんだけど、読んでるうちに潔いおバカっぷりが憐れでなんだか笑えてきた・・・(苦笑)15年も腹黒愛人に青春を捧げてきたって・・・バカでしょ?(*'∇')プッ。 ヒロインが稀に見るデキル子で思わず応援しちゃった。多分結婚した後もヒモ亭主なんだろうけど、ヒロインはそんなこたーわかって結婚しているのでどっちも幸せになれそうです(o ̄ー ̄o) ヒロイン良妻賢母度☆5、また読みたい度60%2012/09/16
すっちゃん
7
⭐️⭐️⭐️ ヒーローデヴィンは、放蕩伯爵ではあるが、結局毒女一筋だったが良い人だったわけで。ヒロインミランダは、個性的で物事を理詰めに考える賢い女性、故にそこに気づく。ミランダの考え方に振り回される周囲が楽しい。デヴィンは、女2人のジレジレ作戦に翻弄されまくり。ヒロイン義母のくだりは要らないわ。2018/03/07
びわ
7
勢いがあって面白かった。ヒーローがホント放蕩ものでダメダメ…あんな女に15年間も捕らわれていたとは。ヒロインにあって、自分を見つめ直せてよかったね、ホント。ヒロインは、頭よくて冷静で思いやり深い。ちょっとできすぎなきもするけど。ヒロイン継母の過去をヒロイン父は知ってるのかな?継母の祖父は?2013/02/15
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