内容説明
「ワルい男」「昔はワルかった」といいたがる男、この元祖はどこなのであろうか。
聖アウグスティヌスの自伝的著作『告白』は、はるかのち、18世紀のルソーの『告白』の先駆的なもので、自己の過去の行いを懺悔しつつ語るという内容であり、私小説の原型の一つともされる。この中で、ルソーもアウグスティヌスも、若い頃「女遊びをした」ということが書いてある――。
かの名作漫画「デビルマン」から、ウルトラマン、「舞姫」、ピカレスクロマンの伝統、歌舞伎界の“色悪”、果ては小林秀雄や田中康夫、村上春樹に至るまでめった斬り!
著者が違和感を覚える「ワルい男」を徹底検証。
目次
悪人志願―「悪」と「俗物」をめぐって
第1章 「俺も昔はワルだったぜ」の系譜(「女を泣かせた自慢」の文学 「色悪」の文化 ほか)
第2章 「悪とはなにか」とは何か(「凶悪殺人犯」と「悪人」はイコールか 「犯罪小説」の落とし穴 ほか)
第3章 「俗物」とは何か?(誰もが、ある種の「俗物性」を有している 俗物がこだわるステイタスの在り処 ほか)
結語 いつか悪になる日まで
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