内容説明
わたしは病気なのだ。『女』という病気なのだ。“男性”しか存在しなくなったはずの世界に発生した“女性”という怪異――。世界で二人目の“女性”おちば様は、最初の“女性”のばら様が世界中にまき散らした災いと幸福の種を拾い集め、いくつもの“性”と対峙していく。軋んでいるのは、破滅の予兆か、新しい社会の胎動か――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
14
男性しか存在しなくなった世界で、最初の女性“のばら様”の娘として世界で二番目の女性として産まれた坂本おちば。その彼女が世界に巻き起こる『性』に関する問題を解き明かしながら、世界最初の女性であり母親でもある“のばら様”へ向かう物語。意外と規制の緩い講談社BOXで日日日が「性の実験作」として挑戦した名の通り、性描写はかなり頻繁。というかむしろ凌辱され過ぎに過激すぎる。これは確かに普通のライトノベル作品として世に出すのは無理があるなwそもそも緩いと言ってもこれを講談社BOXで出してもよいのかと思うほど濃厚な→2014/01/22
さばかん
12
予想以上にエロくて予想外にぐちょかった。”性”の問題を取り扱ったというのだけれど、あまりにも奇抜すぎてちょっとよく分からない(笑)。しかしそれなりに面白い。っていうか面白いよこれ。”愛”の物語だね。2012/01/24
サト
9
全人類が男性として生まれる未来、二番目の女性として生を享けた少女おちばが奸計に巻き込まれる。官能小説だった。煽りの「刺激的な"性"の実験作」とは著者が不慣れな性描写に挑むということで、そういう意味では成功している。未来の特殊な価値観によって性について云々という訳ではない。SF的な世界観は興味深い。ただ、あまり掘り下げられないのが心残りで特に何故、男性しか生まれなくなったのか、という当然抱く疑問に全く触れられずラストも出生の秘密が投げ出されたままだったりと不満が残る。おちばの豊かな感情表現だけが魅力的だった2011/12/30
くろり - しろくろりちよ
8
ラノベながら、あまりに深い快楽の刺激と愛の定義。女性が誕生しなくなった世界で、最初の女性として訓練するのばら様。その娘、女性であることを隠して生きるおちば様。人の血でしか性的興奮を得られないエルフのソプラノ、おちばの恋人。食べられて。痛みを伴えどもこの愛の在り方は全て受け入れた純粋なもの。おちばにはソプラノが、守ってくれる兄たちがいて。つらいこと、狂ったことは沢山あるけれど。ギリギリまで自分を削り、でも諦めずに生きるおちば。歪んだ家族だけれど。いつか本物に…最後「ピース」の家族写真。世の中は移ろって行く。2013/04/12
くろう
7
再読。作者曰く、えろえろ✩ぐちょぐちょ近未来性問題作。タイトル通りの内容。R指定が無いのが不思議! 男性しか存在しなくなった世界に突如発生した女性という怪異。世界で二人目の女性、おちば様がなんていうか蹂躙され監禁され嬲られ犯されな内容です。えろえろです。 最後の方が色々衝撃的。まさか性交しながら首切断する小説読むとは思ってなかったわ。うん。2013/09/03
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