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内容説明
桶狭間の戦いではダウンバーストが起きていた!? 文永の役の際、神風は吹かなかった? 日本史を揺るがしたいくつかの事件を取りあげて当時の史料を読み比べ、舞台となった土地の天候データを漁り、やがて現れる「あの日の天気」の意外な真実! 著者は日本史に魅せられた気象予報士。専門家たちの歴史解釈に疑問をもち、執念の史料探しから気象予報士ならではの、まったく新しい歴史の読み解き方を展開する。読後、歴史の見方が変わること間違いなしの一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
75
気象予報士の資格を持つ著者が、歴史的事件を気象から分析。ありそうでなかった切り口。残された文献から気象に関わる記述を丹念に拾い集め、現在の気象データと照らし合わせ、分析し・・・。天気予報っぽいタイトルがいい。他にも「博多湾で神風が吹くでしょう」(元寇)、「壇ノ浦では潮の満ち干にご注意ください」(源平の戦い)など。二・ニ六の背景に東北の冷害があったのは知らなかった。歴史的事件について見聞きするたびに、どんなお天気だったか気になりそうです。2020/04/26
ポチ
69
桶狭間の戦いでは、やはり雷雨が、それも雹まで降るほど凄かったらしい事が気象データから読み取れるとは凄い。壇ノ浦の戦いでは午前中は潮流に乗った平家が有利と思われていたが、実はブレーキのない自転車状態で操舵もままならなかったとは!2.26事件の背景に最悪の飢餓があるなど、う〜ん…と唸りながら読了しました。2017/12/11
さつき
57
元寇や桶狭間の戦い、二・二六 事件など歴史的事件の日の天気はどうだったのか?気象から歴史を考える試みが新鮮でした。積乱雲や梅雨前線の発生の仕組みなども、とてもわかりやすく説明されていました。壇ノ浦の戦いでは潮の満ち引きが勝敗に関わったとは聞いていましたが、従来言われているのとは逆の状況だったとは!目から鱗で面白かったです。2018/01/19
五右衛門
49
読了。面白かったですよ。史実をもとに当時の天候を解き明かす。時代シリーズ書かれても良いかも。日露戦争時の天候とか、関ヶ原時の天候とか、色々判れば おお~ってなりそう!2018/04/20
AICHAN
41
図書館本。桶狭間の戦いだけでなく元寇や2.26事件などの戦さや事変について、その日の天候を割り出し、天候が戦さや事変に与えた影響を推理する。桶狭間の戦いと元寇については面白かった。あとは「ふ~ん」という感じ。2018/11/16