メディアファクトリー新書<br> 恋するオスが進化する

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メディアファクトリー新書
恋するオスが進化する

  • 著者名:宮竹貴久
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 特価 ¥407(本体¥370)
  • KADOKAWA(2014/09発売)
  • ポイント 3pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784840142762

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内容説明

オスとメスとでこんなに違う「セックス」の意味! 愛し合って子を育てるなんて建前もなんのその、安いコストで作った精子を撒きたいオスと、限られた卵子になるべく優秀な精子をつなげたいメスのあいだで巻き起こる「性的対立」の悲喜劇。なぜセックスに振り回されるのは男なのか、「女は敵」と思うのか、進化論で納得できる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yuma Usui

30
オスとメスの進化上の攻防である性的対立について学べる一冊。社会的ステータスの低いニワトリのオスの精子を排斥するメスが居れば、何匹ものオスに身体に毒入りの精子を注入されるトコジラミのメスが居るなど、多種多様な生き物のセックス(交尾)について紹介している。クジャクの羽などメスに選ばれる特性を発達させる異性間選択、カブトムシのツノや蚊柱のポジショニングなどメスを獲得するための特性を発達させる同性内選択なども興味深い。オスメス関係なく、子育てに資源を多く割く性別を巡り他の性別の個体間で争われる事例は示唆に富む。2021/11/29

文章で飯を食う

13
性的選択によりオスのクジャクの羽根が立派になったり、鹿の角が立派になったりする。その事は知っていたが、立派な羽根や生存とのバランスなどは、実に面白い。さらに、性をめぐる、オスメスの利害関係もすごい。オスの精液がメスの寿命を縮めたりする。また、体の大きいオスがハーレムを作る種類では、体の小さいオスがメスのふりをして、ハーレムに紛れ込み交尾をするとか。久しぶりに目からウロコが何枚も落ちた。2015/08/23

マネコ

12
虫の生殖活動にフォーカスした面白い研究集。子どもには見せられませんが、大人になったら生物がどのような戦略で子孫を残してきたかを知れて大変面白かったです。おすすめの一冊です。2019/04/19

HALI_HALI

7
生物学における新たな概念『性的対立』に関するサイエンス本。オスとメスにおける利益はトレードオフ(二律背反)にある事を、昆虫の繁殖など様々な実験結果を元に述べている。この法則はヒトにも当てはまるのだろうか・・・。2017/10/22

雑食奈津子

6
生物学の世界ではつねに、オスがメスのために争ってくれている。と書くとロマンチックだが、実態は最悪だ。オスはメスを巡る闘争の矛先を、オスばかりではなくメスにまで向けた。ほかのオスの子を生まないように、必死で考えた結果にしたってひどい。トゲのあるペニスでメスのアソコはズタズタにされるし、毒入り精液なんて殺す気満々である。もしや世の中のオスはみな、メスが嫌いなのではなかろうか。2019/10/14

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