内容説明
【ＳＤ名作セレクション（テキスト版）】廃墟の遊園地を流用してつくられた不思議な高校、了星学園。グレードチェア制度という特殊な序列システムの上、首席を目指す２ndチェア福山英知(ふくやま えいち)は、“学園の屑”おそうじ部へ潜入調査をすることになる。彼女らが隠れて探すものの正体を探るためだ。水川小花(みずかわ ちか)ら、厄介者揃いのおそうじ部員に翻弄されつつ、変人揃いの上位席者“チェア・オブ・シックス”の策謀も振りかかり、英知は下位席へ転落寸前。そんな中、遊園地復活を期する記念祭を迎え、おそうじ部の意外な探しものが発覚する。それは自分の過去に埋もれる英知に関わるもので…!? 第10回ＳＤ小説新人賞大賞受賞作、青春おそうじスペクタクル！ ※この商品にはイラストが収録されていません。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュエパイ
8
学園のゴミ、トラッシュ、掃き溜め……成績や人気の総合順位だけが物を言う学園で、一番底辺だと見下されているおそうじ部。学園の秘密に関係するかと潜入すれば、変なものを探す3人の部員とともに、底辺だとみなされて……。あぁ、なんだかすっごく、すごく好きかも！八つ当たりや誤解で犯人にされて、部室までゴミにされて、それでもなお、お掃除を続けるこの子達が、何だかいとおしい♪きっとその奇跡の先に、もっともっと楽しい未来が見えるんだって、信じてるのです（若草色のつなぎ、いいと思うんだけどなぁ・・・）2011/10/28
ころん
7
グレートチェア制度という生徒を順位付けする変わった制度のある学園で、2ndチェアの主人公がおちこぼれ生徒ばかりのおそうじ部に入部して少しずつ変わっていく話。他の生徒にどんなことを言われても、自分の信念を曲げずに自分のすべきことをできる、おそうじ部の3人が愛おしく思えたり。個性のつけ方が極端すぎる気もしたけど、ひとりひとりの思いがあってちゃんと説明されてたし、遊園地の跡地に建つ学園という特殊性もあって、何でもありのおもちゃ箱みたいな、つめこみすぎな感じがありつつも賑やかできらきらした雰囲気が素敵でした。2011/10/28
サキイカスルメ
5
色々たっくさん詰めこまれて濃かったなぁ……うん、面白かった！ランク制の学校で2番目の主人公英知と落ちこぼれなおそうじ部3人のお話。友情が熱かったです。英知はポイントを稼ぐことを重要としつつも、どんどんおそうじ部に染められていきました。立派なツッコミだったよ。部長の小花も珍しい卑下ヒロインで可愛かったのですが、男嫌いななつきが可愛すぎた。最後、確実に恋心を明確に意識してたのはこの子だけでしたし。学園の底辺なおそうじ部が頑張る姿は応援したくなるものでよかった。オキナも匠もよかったです。続き読もう2013/11/04
ごぅ。
5
じわっと感動が染み込みました。。。。小花の極端な考え方もツボです、、なつきの仕草もくすぐるものがありました。。。小花さんの声、ずっと、本多真梨子さんでした。2012/03/06
Makos
5
この話は単発で終わりななのかな？小花やなつきとの掛け合いも面白かったし、グレードチェア制度やらほとんど触れられなかった学園相談部やらなかなかの設定だとは思うんだけど。ただ、全体的にもう少しコンパクトに纏められたような気がしないでもない。苦痛な冗長さではなかったけれど。というわけで石原氏の次作以降に期待。そして挿し絵はこの作品の雰囲気を感じとるに当たってかなりプラスに働いていたと思う。2011/12/08
