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内容説明
500万円、1000万円といった大金をこっそり現金で海外に運ぶ人間が増えている。れっきとした医者や弁護士などの専門職、中小企業オーナー、大企業をしかるべきポストで退職したサラリーマンなど、小金を持った層である。違法と知りながら、彼らが日本を見捨てるのはなぜか? 英語ができないOLまでが、虎の子を持って「海外口座開設ツアー」に参加している──「円」の先行きに不安を抱き“資産フライト”する人々の現状を密着レポート!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
187
いかに日本が金持ちに厳しいのかがよくわかる。そりゃ金持ちからすると逃げられる能力あるし、簡単に逃げるわなってなる。2020/07/11
miyatatsu
8
節税の方法を考える必要があると密かに思うようになりました。2018/11/29
takachan
7
311直後に書かれた本書だから、政権が変わり数年たった今とはだいぶ違う状況を背景にしているとはいえ参考になることは多い。(資産が無くてもね。)2015/12/31
gokuri
5
震災の年に出されたこともあるが、特に日本の税制に対する追求が厳しい。この本の性格上、高額所得者や資産保有者の視点での税制に対する批判が多い。税による所得の再配分機能や、社会保障に関する費用負担の視点も語られていないので、やや一方的で、都合のよい発言が多い。海外への資産脱出については、徴税側がその穴をふさぐ制度改正が進む一方で、貧富の格差を埋めるスダンとしては税財源をもとに、施策を組み立てていくしかない。そういった意味では、為政者側の説明不足を感じてしまう。2016/11/07
ブロッコ・リー
5
まず増税日本からの脱出方法なんて一言も書いてない(図書館本でヨカタヨ!)内容は高額所得者が資産を海外に移さざるを得ない日本の税金や社会制度や総中流のひがみ根性について書かれていて、いちいち納得。主婦がちょっと働くと税金の壁、年金者が会社でがんばろうとすると年金下げなど日本って働く意欲のある人にとって鬱陶しい国だ。だからニートが増えるんかいな?(とも書いてないが)日本を誇りに思って日本でがんばろうとする人たち(自分も含む)を応援してくれる基盤を作って欲しい!!2012/10/28