内容説明
なぜこの世は無常なのか。平家物語の時代と震災後の共通点から、けっして思うがままにならない人生をよりよく生きるためのコツを伝授する。
目次
第1章 『平家物語』と『方丈記』
第2章 「無常観」と「無常感」
第3章 「無常(変化)」の種々相
第4章 宗教の立場・政治の立場
第5章 思うがままにならないこと
第6章 明らめること
第7章 「餓鬼の幸福」と「人間の幸福」
第8章 無常列車人生老死号
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
47
欲望を小さくして足る心持つこと、そのことが幸福になる秘訣、作者の人間の幸福については理解できる、ただ若い世代には物足りないかもしれない2015/08/01
snowboy
1
なるほどなーと素直に思える部分がある反面、なんとなくしっくりこない部分もある一冊でした。欲を無限にあおる現代という時代においては、足るを知るというのは本当に大事なことだし、それができれば幸福に生活できるでしょうね。 健康⇔病気を無常としていましたが、人間は常に「状態」であり、どこからが病気という定義ははっきりできないはずで、常に一定の平衡状態を守ろうとしているわけで、平衡バランスがくずれると調子が悪くなるわけで、この部分はちょっと違うかなーと思いました。2014/12/22
kiho
1
物事や状況をどう捉えるか…例えの話も交えて、無常=変わりゆく人生の生き方を軽快に語っている。わかることもあれば思考の展開の仕方に驚く部分も☆ともあれ「明らめる」という言葉は、いいなぁ♪2012/08/16
keiトモニ
1
でました「あきらめ」が、「自民党の悪行」も。しかし、その実は逆であるのに、そのことを著者は知らないのです。良からぬものを読みすぎて、思考不全に陥っているとしか思えない。民主党が善行」なのでしょうか。万巻の書物を読んでいるのに、それが方向性を見失わせています。著者の不可逆的思考性と言ってもいいのでしょうよ。まあ賛同できるのは「先天的能力の高い子は努力せず優等生になれる、オリンピック等には努力だけで優勝はできない」や、高僧松原泰道師が百八歳まで生きたいと言って愚者に変じるのも諸行無常とのくだり。2012/01/08
うさえ
1
独特な語り口調の文体が、心に染みた。2011年という年の締め括りに、この本を手にしたことが、まさに「縁」。2011/12/31